学校での頭髪指導で傷ついている10代の子どもたちに向けて、「昔、こんな髪だったけど、普通に大人やれてます」「今、こんな髪でも、ちゃんと大人やれてますよ」というメッセージを伝えるアクション「#この髪でも大人やれてますバトン」が始まった。
NPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹さんが呼びかけたもので、アクションに賛同した人が自身の10代の頃の写真と今の写真をSNSにアップする。
駒崎さんも自身の高校時代の写真を公開。
「うわーーー、やってもうた・・・という感じですが、当時の僕にとって、これはこれで大事な個性でした」とコメントを添えている。
#この髪どうしてダメですか?
駒崎さんは、「#この髪どうしてダメですか? 地毛の黒染め指導はやめてください」という署名キャンペーンの発起人の1人だ。
このキャンペーンの目的は、学校での地毛を黒く染めさせる指導を無くし、学生の「個性が尊重される社会」になること。集まった署名は東京都知事らに届ける。
このキャンペーンを通じて、中高生から「地毛証明書を出しても黒く染めろと言われ傷ついた」「自分はハーフなのに、なんで染めているんだ、と言われ悲しかった」という声が届いたという。
そこで駒崎さんは、いま頭髪指導で傷ついている子どもたちに、「僕も、私もこんな髪だったけど、でも普通に大人やれてるよ。だから気にしないで。悪いのはあなたでもあなたの髪でも無くて、社会の仕組みなんだよ」ということを伝えたいと、「#この髪でも大人やれてますバトン」のアクションを発案した。
自分が10代の頃の写真と今の写真を #この髪でも大人やれてますバトン をつけてみんながSNSにアップしていったらどうかな、と。
どうでしょうか?
アップしたらお友達を指名してもらって、「お友達も10代の頃の写真をアップしてもらう」か、「署名サイトで署名する」か選択します。
指名されないでも「楽しそうだから」でアップしてもらってもOK。
(note 駒崎弘樹「『#この髪でも大人やれてますバトン』始めます!」から)
「大丈夫どんな髪であっても自分らしく生きたらいい」
駒崎さんからバトンを受け取った3人も、メッセージとともに写真をアップした。
「高校、大学、社会人といつも好きな髪型で通していました」「大丈夫どんな髪であっても自分らしく生きたらいいと思うよ」(堀潤さん)
「不条理な頭髪指導に苦しむ子どもに届きますように」(安田祐輔さん)
「僕はサラリーマン。仕事で一緒になる人は、金髪もロン毛も、アフロもいる。官僚の人とも普通に話をする。中高生の方へ、社会は変わってきています」(寺口浩大さん)
バトンを受け取った人以外にも共感が広がり、様々な人たちがハッシュタグとともに写真を公開している。
髪色をピンクやシルバーにしたり、一部を刈り上げた髪型にしたりしている大人になってからの様子をアップし、色んな立場の人が「様々な髪」で生きていることを伝えている。