THE EQUALIZER 2 /2018年
"19秒"で世の不正を完全抹消する仕事請負人の元CIAの工作員が、親友の死の真相を追う。デンゼル・ワシントンとアントワーン・フークア監督が再び組んだクライムアクション『イコライザー』の続編。ビル・プルマンも共演。残念ながらクロエ・グレース・モレッツは今回は参加していない。全米初登場No.1。
最近乗っているアントワーン・フークア監督はピッツバーグ出身アフリカ系アメリカ米国人。1998年にチョウ・ユンファ主演のアクション映画『リプレイスメント・キラー』で映画監督としてデビュー。2001年の『トレーニング デイ』ではデンゼル・ワシントンにアカデミー賞をもたらした。他に『キング・アーサー』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『マグニフィセント・セブン』を監督してきた。
元CIAの凄腕エージェント、表向きはマサチューセッツ州タクシー運転手として働くマッコール(デンゼル・ワシントン)は、CIA時代の上官で親友のスーザン(メリッサ・レオ)が何者かに殺害されことを知る。独自に捜査を進める彼は、スーザンが死の直前まで手掛けていた任務の真相に近づき危険にさらされる。その手口からCIAの関与が浮かび上がり、敵はマッコールと同じ特殊訓練を受けていることが判明する。
ある日、スーザンはブリュッセルで発生した殺人事件の捜査を担当することになった。その事件の現場では自殺に見せかける工作が為されていた。スーザンはCIAのエージェントであるデイブ・ヨークと一緒に捜査を担当することになったが、彼はマッコールのかつての同僚でもあった。現場を調べた後、ホテルに戻ったスーザンは何者かに殺害されてしまった。
その頃、マッコールは乗客を装って車内に乗り込んできた殺し屋をあっさりと撃退していた。翌朝、マッコールはヨークの自宅を訪ねた。しかし、マッコールは衝撃の事実を知ることになった。
なんと、マサチューセッツ州にハリケーンが接近しており、マッコールの故郷にも避難命令が出ていた。マッコールはそれを逆に好機とみなし、敵を人気のない町に誘い出して決戦を挑むことにした・・・。
「イコライズ(Equalize)」の意味は「平等にすること」である。筆者の長年の米国居住と映画評論家の経験で分かったのが、良く使われるのが「銃規制」の問題においてである。米国人にとった「銃」はと特別な意味を持つ。銃保有は アメリカ合衆国憲法修正第2条、つまりは憲法で規定されている。
これはどういうことかといえば、凶悪な人に強盗された時に、弱い人は銃がないと身を守れない。銃のお陰で"対等"の地位にも持っていけるということである。本作の中で「イコライザー」はそのそのような凶悪な人に対応する(処分する)役目を持つのである。
経済もそうで、基本的にトランプも安倍首相も格差を無くすように経済政策の運営をしている。格差を是正させるのが政策の基本なのである。
まさに完全懲悪の映画で、見終わった後は"すっ"として精神安定剤にもなるのである。