ミドルの転職 編集長の岡田です。
家族の介護に追われて、働き盛りのミドルが仕事を辞めてしまう。いわゆる「介護離職」が社会問題になっています。超高齢化社会が進行する今、我々ミドル世代は介護と仕事を天秤にかけるのか、それとも両立させるか、早めに考えておくべき問題のようです。
そこで今回は、ミドル層の方々約300人に、「仕事と介護」についてホンネを調査しました。ぜひ、結果をご参考ください。
8割のミドルが、介護の必要に迫られた場合「仕事を続けたい」と回答
Q:介護の必要に迫られた場合、仕事を続けたいと思いますか?
働き盛りのミドル300人に、家族の介護が必要になった場合、「仕事を続けたいか」、「退職して介護に専念したいか」と質問をしたところ、約8割の人が「仕事を続けたい」と回答しました。仕事を続けたい理由としては、
収入がなければ、親を養うことが出来ないと思う為。またお金があれば最悪施設に入れることもできると思う為。(30代・男性)
自分にとって、仕事は生き甲斐であり仕事しながらでも介護はある程度はできると考えます。しかしながら、出来ない場合などは他人の助けを借りなければなりません。その為にも仕事は続けたいと思います。(40代・男性)
仕事をして収入があること自体が安心材料という考えが見て取れます。一方、「退職をして介護に専念したい」と回答した人はわずか2%にとどまりました。「わからない」と答えた人は19%。正直、まだ介護が必要な家族はおらず、考えていないという状況のようです。
仕事と介護の両立に備えて、準備していることは?
Q:仕事と介護の両立を見据えて、現在備えていることはありますか?
続いて、現段階で仕事と介護の両立に向けて準備しているかどうか伺ったところ、全体の22%が「準備がある」と答えました。30代で14%、40代では22%、50代で26%と年代が上がるごとに「準備がある」ミドルの割合が増えていることがわかります。
Q:仕事と介護の両立を見据えて、現在準備していることを教えください。
仕事と介護の両立を見据え、「準備がある」と回答した方に準備している内容を伺いました。結果、もっとも多かった準備内容は「事前に上司・人事へ相談をする」55%。次点は、「なるべく残業をしないようにする」54%。それぞれ半数以上が職場への相談と、自身の業務効率上昇に取り組んでいるようです。
また、すでに介護を経験されたミドルのコメントの中には、「自身の在籍する企業の介護制度を事前に調べておくべき」という声や、「一般の介護サービスについて情報収集をしておいたほうがよい」というアドバイスが散見されました。
我々ミドル世代にとって「仕事と介護の両立」を考える時は、突然やってくるかもしれない問題。そのためにも、きちんと下調べしておくことも重要ですね。
それでは。
[今回のレポートに使用した調査結果の詳細はこちら]
アンケート実施期間 : 2017年6月30日 ~ 2017年7月31日有効回答数 : 314名