花粉が大量に飛散する日は、車のフロントガラスやボディに黄色い粉が付着していることがあります。たかが花粉、とそのまま放置しておくと、花粉からペクチンというタンパク質がはじけ、車の塗装面にダメージを与える可能性があります。
愛車を守るために、花粉で汚れた車のお手入れ法についてオートバックスセブンIR・広報部に聞きました。
雨が降った後は要注意
「とくに雨が降ったあとの乾燥時に注意が必要です。花粉が水分を含みボディにこびりつくと、汚れだけでなく雨ジミができやすく、塗装を痛めてしまうことがあるのです」(オートバックスセブンIR・広報部)
では、花粉が付いたら、どうすれば良いのでしょうか?
「花粉を確認したら、すぐに毛ばたきなどでサッと花粉を取り払うだけでも効果はあります。もっとも効果的なのは洗車です。まずは水洗いで花粉を洗い流した後、バケツに適量のカーシャンプーを入れ、水を注入してたっぷり泡立ててからスポンジなどでていねいにボディを洗ってください。
拭き上げは極細繊維のマイクロファイバークロスを用いれば、キレイに花粉を取り去ることができます。花粉の量が多いほど、また気温が高くなり時間が経過するほど、ダメージは大きくなるので、できるだけ早めに洗車を行うことが大切です」(同)
花粉を取り去るときにやってはいけないことは?
花粉の取り除き方によっては、ボディに傷がつくこともあるので注意しましょう。
「いきなりタオルや雑巾などでゴシゴシ拭くのは避けてください。塗装やコーティング被膜を傷つけることになってしまいます。また、花粉をしっかり取り除かない状態でワックスやコーティング剤を使用すると、花粉をボディにすりこむことになるので、気をつけましょう」(同)
さらに、花粉が車のボディに付かないようにする事前の対策として、次の3つがあるといいます。
花粉付着を防ぐ3つの対策
▼対策1:コーティング剤でボディを保護
「ワックスやコーティング剤を使って事前にボディを保護しておくといいでしょう。いずれを用いてもかまいませんが、ワックスには艶を出すために油成分が含まれており、どうしても花粉や汚れなどが付着しやすいと言えます。
ハイヤーや運転手付きの車は、より深い艶を与えるワックスの人気が根強く、オーストリッチ製の毛ばたきを使って車をキレイにしている光景がよく見られますが、これは汚れが付きやすいためです。ワックスの場合はこのようなこまめなケアも必要なので、どちらかといえばコーティング剤のほうが楽でしょう」(同)
▼対策2:車をボディカバーで覆う
「週に土曜・日曜の2回ぐらいしか車に乗らないようなら、車全体を覆うボディカバーをかけておけば確実に花粉の付着を防げます」(同)
▼対策3:フロントガラスは撥水加工しておく
「車のフロントガラスを撥水加工しておけば、雨による花粉のこびりつきを防ぎます。また、付着した場合でも、水の洗浄で簡単に花粉を落とすことができます」(同)
花粉は人だけではなく車にも影響を及ぼします。花粉シーズン中は、ときどき車の状態を確認しましょう。洗車してもシミが取れないという事態を避けるためにも洗車を心がける必要があるのですね。
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