子どもが保育園や小学校の頃は、生活はとてもシンプルだし、ほとんど親が把握、あるいは管理できます。それに、子どももまだまだ可愛いくて、「パパやママだけが頼り!」という年頃。
しかし、中学校にあがると、親子とも生活は一変、複雑になっていくようです。子どももグッと成長し、今までにない態度を取り始める、なんて変化も! いったいどのように変わっていくのか...... 今お子さんが保育園のママは、想像もつかないのではないでしょうか。
今回は、中学生以上のお子さんを持つママに、「中学校にあがってこんなに変わった!」と思うことを聞いてみました。
小学生とは比較にならないほど多忙に
部活と塾で週休ゼロ!?
小学生のときも学校のサッカー部に入っていましたが、週2回、遅くとも17時半まで。塾にも行っていましたが、それも週1回。残りの日は、クラスの友達と呑気に遊ぶ日々でした。しかし! 中学生に入ると、サッカー部が週5で18時半まで、部活のない日に塾に行っているので、まさかの週休ゼロ! 友達と遊ぶ余裕なんてないし、周りの友達も同様だったようです。
中1の2学期は少し疲れ気味で心配でしたが、3学期くらいから自分なりに生活ペースをつかめてきたようです。体力もかなりついたみたい。親はただ見守るしかなかったですね......〔Kさん/子ども14歳、11歳〕
帰宅時間は家族で一番遅い
主人も私も、比較的帰宅時間が早いほうで、子どもたちが小学生の頃は、18時半には家族全員家にそろっていました。でも、上の子が中学になると、ほぼ毎日部活、しかも部活あがりに友達とダラダラ話して帰って来るので、帰宅は誰よりも遅く20時近く。最初は長男を待ってから夕飯スタートでしたが、下の子たちがブリブリ文句を言うので、2部制にしています(笑) 正直面倒くさいので、下の子も中学生になったら全員で遅めの夕飯にすればいいかな、と。〔Tさん/子ども13歳、10歳〕
家族より友達優先!
週末は家族と過ごさない
小学生までは、週末たまに友達と遊ぶくらいで、あとは家族との時間。出かけたり、1泊2日で旅行に行ったりしていたのに、中学生になったとたん、「部活あるから」「友達と映画観に行く」と、週末まったく家族と過ごさなくなりました。成長を感じる反面、寂しさもでかい! 週末は下の子と楽しんでいます(笑)〔Aさん/子ども14歳、10歳〕
友達とずーっとスマホ
スマホは高校生から持たせるつもりでしたが、娘が入った部活は子ども同士の連絡がすべてLINE。「そんなのまだ早い!」と文句を言う親もいたようですが(私も言った!)、子ども同士の暗黙の了解みたいだし、頑固に買わないゆえにいじめられるのも...... と思ってスマホを買い与えました。「必要最低限は使わない」と約束したのですが、やはり友達とのLINEが楽しいようで、夕飯や勉強のとき以外はほとんどスマホ。毎日学校で会ってるのに、なぜLINE!? と思いますけどね。そのうちスマホ熱が冷めてくれるといいのですが。〔Yさん/子ども13歳、9歳〕
学校と家での態度の差にびっくり
授業参観に行ったら睨まれた!
小学校6年の終わり頃から少しずつ反抗期っぽいところはあったのですが、授業参観や運動会などに行けば、「ママ!」と嬉しそうに笑いかけてくれたのに...... 中学校の初めての授業参観に行ったとき子どもと目が合ったら「うわ、来たのかよ!」という感じですごい目で睨んできたんです! ショックでしたねー。これが思春期か、と(笑) 「ウチも同じだよー」というママ同士で慰め合ったのを覚えています。〔Tさん/子ども13歳、10歳〕
行事の準備はすべて子どもたち自身で
小学校までは、学校の行事の準備はほぼすべて先生がやってくれたり、受付なども先生が立っていましたが、中学校に上がると、逆に生徒たちが主体になって準備するんです。イベントの受付も生徒がやっていたり、運動会の仕切りも生徒。我が子も何やら仕切る係を任され、その姿にものすごく成長を感じたというか、家にいるときとのギャップにびっくりしました(笑)〔Aさん/子ども14歳〕
成長は早過ぎて出費がかさむ!?
制服がすぐ小さくなる
入学前に制服の採寸に行ったら、「すぐに背が伸びるから、かなり大きめに作ったほうがいい」と言われ、ダボダボで迎えた入学式。これはかなり先まで買い替えなくていいわ、なんて思っていたら! 中1の夏休みでググッと背が伸び、袖もズボンの裾もツンツルテン。トータルで10万円近くしたので、もう泣きそうでしたね(笑) 幸い、運動会やその他のイベントのときに制服バザーがあり少しお安く入手できるのですが、それでもそれなりにお金がかかります。背が伸びてくれるのはすごく嬉しいのですが、小学校は私服でよかったなーと...... 〔Oさん/子ども14歳〕
上履きも体育館履きも学校指定!
小学校の頃から、上履きをすぐボロボロにするので、しょっちゅう買い替えていましたが、スーパーで安ーいものを買えば事足りていました。でも、中学校は上履きも体育館履き(!)も学校指定のもの。そんなにボロボロにはしてこなくなりホッとしたのも束の間、とにかくすぐに足が大きくなるので、数か月おきに買い替えてましたね。それが両方ともけっこう高いのです(泣) しかも陸上部だったので、ランニングシューズやスパイクもかなり買い替えました。靴にこんなにかかるとは、意外な盲点でしたね。〔Nさん/子ども16歳、13歳〕
保護者や園・学校にガッツリ守られていた頃とは違い、中学生になると自分の世界がグッと広がり、生活時間も全然違ったものになっていくんですね。本人たちはいっちょ前に大人ぶっていますが、まだまだ子ども。パパやママが一番距離感が分からなくなる時期が中学生、と言えるかもしません。でも、今まで握っていた手を少しずつ放しながら、しっかり見守っていければいいですね。そして、小学校と違って、さまざまな出費が生じてくるようです。お子さんが小学校高学年くらいになったら、どこの中学校に行くのか、何にどのくらいお金がかかりそうか、というチェックも必要になりそうです。
【ライター 田崎 美穂子】
元大学出版会編集者、大学生向けのテキスト編集を担当。小学校5年、3年、1歳児の母。ママ友ネットワークを駆使した共感できる記事を執筆。
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