【続報】14年前の恩人を探すクレイマーさん。JR東日本が調べてくれました。

情報をお寄せいただいた方、SNSで拡散していただいた方、そして調べて下さったJR東日本仙台支社のみなさま、本当にありがとうございました。

14年前に、宮城県・仙台駅で自分を助けてくれたJR職員を探しているアメリカ人のジャッド・クレイマーさん。

7月31日に掲載したクレイマーさんの記事は大きな反響を呼び、多くの方から情報が寄せられました。

14年前、仙台駅で1人の男性を助けてくれたJR職員を探しています。

アメリカ人のクレイマーさんは、当時18歳。仙台駅で地震に遭遇して帰れなくなりました。
その時に手を差し伸べてくれたのが、片腕のJR職員でした🚅https://t.co/NqEGieDL7C

— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) July 31, 2019

その後ハフポスト日本版は、JR東日本仙台支社の広報担当者と話すことができました。

広報の方によると、JR東日本仙台支社では、当時の職員名簿をもとに、地震が起きた2005年8月16日に働いていた人を調べて下さったそうです。しかし、探している特徴に当てはまる職員さんはいなかったということです。

「片腕という特徴に該当する職員はみつかりませんでした。ただし、JRでは手に軽度の障害がある社員も働いており、地震当日も働いていました。もしかしたら、手を不自由そうにしているのをご覧になって、片腕と思われたのかもしれません」

広報の方は、その職員さんに、地震が起きた2005年8月16日にジャッドさんらしき青年を助けたかどうか尋ねて下さいました。

しかし当時は大勢の帰宅困難者がいたこともあり、覚えていなかったそうです。

「その日は、新幹線が止まって帰れなくなったお客様が他にもたくさんいらっしゃいました。JRも職員を総動員して、帰宅困難になったお客様に対応しました。帰れなくなったお客様には切符を延長したり、ホテルを手配したりしましたが、ジャッドさんもそのお一人だったのかもしれません」

「ただ、とても多くのお客様がいたため、一人一人を覚えているのは難しい状況です」

「ホテルの手配やチケットの延長は、全てのお客様にしたことではあるのですが、JRとしてはお客様に感謝してもらい、わざわざ御礼を言ってもらえることはとても嬉しいことです。今後の励みになります」

■助けていただいた皆さんにお礼が言いたい

JR東日本仙台支社の広報の方のお話を、クレイマーさんに伝えたところ、ご本人から次のような返信がありました。

「今回の件で、私に連絡をくれた皆様にとても感謝しています。自分を助けてくれた方が誰だったのか、必死で思い出そうとしていますが、なかなか難しい状況です。当時は、駅で働いている人全てがJR職員だと思っていました。今回の記事でJR東日本の方々にご迷惑をおかけしたかもしれません。お騒がせいたしました」

「情報を教えてくださった方、励ましや感想を送ってくださった方に感謝します。みなさんからお送りいただいたメールやコメントを読んで、ますます日本の皆さんが好きになりました」

「もしできるなら、いつかご本人にお礼を言えたら嬉しいと思っています。彼を探すために助けて下さった皆さんに、心からお礼を申し上げます」

■ ハフポスト日本版も御礼を申し上げます

情報をお寄せいただいた方、SNSで拡散していただいた方、そして調べて下さったJR東日本仙台支社の方に、ハフポスト日本版も御礼を申し上げます。

今回、JR東日本仙台支社と話をしましたが、それ以外にも個人的に情報をお送りいただいた方もいます。

クレイマーさんの恩人に繋がる情報があれば、ハフポスト日本版では今後も調べていくつもりです。

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