10月10日午後、京浜東北線などJR東日本の東京近郊の複数の路線が運転を見合わせた。「12時54分ごろ、火災による停電の影響」によるものと、JR東日本の公式サイトの「関東エリア」運行情報に掲載された。
午後2時13分現在、運転を見合わせているのは京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン。「運転再開見込は立っていません」としている。同じく運転を見合わせていた山手線、武蔵野線、埼京線、常磐線、京葉線などは午後2時ごろに運転を再開した。東京近郊の多くの路線でダイヤが乱れている。
また、埼玉県の蕨市消防本部によると、12時55分に蕨市塚越にあるJR東日本の変電所で「爆発音がして火災が発生している」と近隣住民から通報があった。消防隊が急行して、消火活動をした結果、ほぼ消し止めたという。変電所の火災と、JR各路線の停電との関係については「情報が入っていない」と説明した。
大宮駅で乗車中だった利用者によると、停電の影響で電車がホームの途中で止まり、一時、外に出られなかったという。朝日新聞の取材に対し、JR東日本は「変電所の火災の影響で停電している可能性がある」とコメントしている。
■大宮駅で「約30分間、車内に閉じ込められた」と乗客(UPDATE)
運転見合わせ当時、JR高崎線の下り線に乗っていた蕨市在住の女性は、ハフポスト日本版の取材に以下のように答えていた。
「午後1時ごろ、大宮駅のホームの途中にさしかかったところで列車が止まり、一時降りられなくなりました。約30分後にようやく電車が動いて、大宮駅で下車することができました。長時間、電車の中で閉じ込められたことで車内ではため息をつく人も多かったです。駅の構内は普通に見えて店舗も営業していたが、エスカレーターは止まっていました。京浜東北線も止まっているので、今は蕨に向かって歩いています」(Update 10/10 15:30)
■JR東日本が「蕨交流変電所火災の影響」と認める。京浜東北線など午後8時半ごろ運転再開へ(UPDATE2)
JR東日本は10日午後6時までに公式サイトで声明を出して、運転見合わせは「蕨交流変電所火災の影響」と認めた。「関東エリア」運行情報によると、運転を休止している京浜東北線、宇都宮線、高崎線はいずれも係員が復旧作業を行っており、運転再開は午後8時半ごろを見込んでいるという。湘南新宿ラインは、新宿駅以北で終日運転を見合わせ。上野東京ラインは上野~東京駅間の直通運転を終日見合わせる。(Update 10/10 18:47)