プロ野球の横浜ベイスターズ(現DeNA)や千葉ロッテマリーンズでプレーしたことがあるホセ・カスティーヨ選手(37)ら2人の野球選手が12月6日、母国ベネズエラで交通事故のため死亡した。地元知事がTwitterで明らかにした。
事故の原因は強盗犯による路上への「置き岩」だった可能性がある。
事故はベネズエラ北部の都市ヤクライで起きた。ジュリオ・レオン・へレディア知事によるTwitterへの投稿文によると、カスティーヨ選手らが乗った乗用車は、高速道路を走っていた際、路上に置かれた障害物を避けようとして転倒した。
カスティーヨ選手のほか、アメリカ・メジャーリーグのエンゼルスで大谷翔平選手の同僚として今夏までプレーしていたルイス・バルブエナ選手(33)も死亡したという。
AP通信によると、乗用車には計3人が乗っており、東京ヤクルトスワローズにいたカルロス・リベロ選手(30)が運転していたという。リベロ選手は一命をとりとめた。
3人は当時、ベネズエラ北部バルキシメトを本拠地とするプロ野球チーム「カージナルス」に所属。現在開催中の冬季リーグの試合に出場していた。
「置き岩」強盗が多発
ロサンゼルス・タイムズによると、3人はこの日、首都カラカスでの試合を終えてバルキシメトに戻る途中で、路上に置かれていた障害物は岩だったという。
ベネズエラでは路上に岩を投げ入れて走行車両を足止めさせ、所持品を奪う強盗事件が頻発しており、今回も同じ手口の犯行だった可能性を指摘した。
ベネズエラの警察当局は犯行に関わったとみられる4人を調べたところ、カスティーヨ選手らの所持品が見つかったことなどから逮捕した。
カスティーヨ選手は2010年に横浜、2011年に千葉でそれぞれ内野手としてプレーした。バルブエナ選手はメジャーリーグのアストロズをへて2017年、エンゼルスに入団。長打を期待されたが成績が振るわず、2018年8月に自由契約となっていた。
カルロス・リベロ選手は2017年のシーズン途中からヤクルトに入団したが、成績不振でこの年限りで退団した。
DeNAとロッテはTwitterで、カスティーヨ選手に対する哀悼の意を表した。