ジョー・バイデン氏の勝利宣言かと思って見たら、このバイデン氏、なんだかノリがよすぎる……。よく見たら、日本でもお馴染みのコメディ俳優、ジム・キャリーじゃないか。
現地時間11月7日夜にバイデン氏がアメリカ大統領選の勝利宣言をしたことを受けて、わずか数時間後にアメリカの放送局NBCのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」が勝利宣言のパロディを放送した。公式Twitterにも投稿され、わずか3時間ほどで数十万回も再生されている。
■ジム・キャリー、うれしそうにバイデン氏を熱演
ジム・キャリーは、以前からトランプ氏を批判するイラストをTwitterに投稿するなど反トランプの姿勢を明らかにしていただけに、「ありがとう、ありがとう、ありがとう、アメリカ!」と、うれしそうにバイデン氏を熱演。観客からも大きな歓声があがった。
「自分に投票した人のために働くのと同じくらい、自分に投票しなかった人のために働く」とした本物のバイデン氏の勝利宣言になぞらえて、次のように述べた。
「何度も言ったように、あなたが私に投票してもしなくても構いません。私は全てのアメリカ人の大統領になるつもりです。あなたが住むのがカリフォルニアのようなリベラルな州であっても、オクラホマのような保守的な州であっても、フロリダのようなひどく混乱した州であったとしても、私が皆さんの大統領になります」
■マーヤ・ルドルフがカマラ氏を演じる。「黒い肌や茶色い肌の小さな女の子たち」へのメッセージに会場爆笑
ステージには続いて、コメディアンのマーヤ・ルドルフが副大統領候補のカマラ・ハリス氏とそっくりの白いスーツで登場した。マーヤ・ルドルフはハリス氏と同じく黒人のルーツを持っている。
マーヤ・ルドルフは「私は名誉あることに最初の女性で、最初の黒人で、最初のインド系アメリカ人で、最初の二つの人種から成る副大統領です」とあいさつ。その上でハリス氏の女の子たちへのメッセージを真似て、以下のように語り、観客の爆笑を誘った。
「今、これを見ている黒い肌や茶色い肌の小さな女の子たちに、言いたいことがあります。あなたのお母さんが今夜あんなに笑っているのは、酔っ払っているからです。彼女が泣いているのは、酔っ払っているからです。お母さんは一晩中笑ったり泣いたり踊ったりするようになるでしょう。それは、頭がおかしくなったからじゃなくて、酔っぱらっているからです」
■トランプ氏に「負け犬め!」と皮肉
その後、ジム・キャリーは「残念なことに、生涯のどんな状況であることですが、必ず勝者(Winer)と敗者(Loser)がいます」とした上で、1994年の自身の代表作『エース・ベンチュラ』での発音をまねて「ルフゥーーーザハァーーー!」と絶叫。トランプ大統領に「負け犬め!」とメッセージを送った。
トランプ氏はTwitterで他人を攻撃するときに「Loser」という言葉を多用することで知られており、痛烈な皮肉となった。