アメリカのケネディ大統領暗殺事件(1963年11月)に関する約2900点の機密指定資料が10月27日、公開された。国益上の観点から、一部は180日間かけて公開の可否を判断するという。
アメリカの現職大統領が公の場で射殺されるという前代未聞の事件には不可解な点を指摘する声もあり、今回の公開は注目を集めそうだ。公開をめぐってはトランプ大統領がTwitterで「興味深い!」などと述べていた。
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事件は1963年11月22日、テキサス州ダラスで起きた。当時大統領だったケネディ氏は夫人らとオープンカーに乗り、市内をパレード中に射殺狙撃され、弾が頭に命中するなどして死亡した。
事件を検証したウォーレン委員会は、元海兵隊員のオズワルド氏による単独犯行と断定したが、オズワルド氏は事件直後、警察署内で別の男に射殺され、全容解明には至らなかった。
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今回公開されたのは、アメリカ国立公文書館が保管する連邦捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)の捜査資料など2891点。公開を命じたトランプ大統領は10月25日、Twitterに「待望されていたジョン・F・ケネディ氏に関する資料は明日公開される。とても興味深い!」と投稿していた。