はやぶさ2、人工クレーター作製に世界で初めて成功か

小惑星「リュウグウ」の上空で衝突装置を爆発させ、金属の塊を地表面に撃ち込んだとJAXAが発表しました。
「リュウグウ」の表面への金属の塊の衝突を成功させ、確認できた画像の前で記念撮影に応じるJAXAの職員ら=2019年4月5日午後5時47分、相模原市中央区、恵原弘太郎撮影
「リュウグウ」の表面への金属の塊の衝突を成功させ、確認できた画像の前で記念撮影に応じるJAXAの職員ら=2019年4月5日午後5時47分、相模原市中央区、恵原弘太郎撮影
朝日新聞社

はやぶさ2、人工クレーター作製に成功か 5月にも着陸

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の上空で衝突装置を爆発させ、金属の塊をリュウグウの地表面に撃ち込んだと発表した。人工クレーターを作製できた可能性が高いという。成功なら世界で初めて。5月下旬にも着陸して、地中から試料の採取をめざす。

 JAXAによると、はやぶさ2から分離した衝突装置は午前11時36分ごろ、リュウグウの高度約200メートルで爆発し、その力で重さ2キロの銅の塊を秒速2キロでリュウグウの地表に撃ち込んだ。

 JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャによると、分離したカメラが爆発時の撮影に成功。リュウグウ表面から噴出物が飛び散る様子が撮影できたという。予定通り地表に衝突したとみられる。

 今後、はやぶさ2は2週間かけて高度20キロまで移動。その後再び降下してクレーター周辺を調べ、着陸に支障がなければ、5月下旬以降に2回目の着陸と試料採取を試みる予定。(石倉徹也)

(朝日新聞デジタル 2019年04月05日 18時41分)

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