日本語の難しさ
日常生活で感じること。
⑴ 車椅子をティルト(座面と背面の角度は変えずに椅子ごと傾ける)するとき
介助人によって、
起こします、倒します、あげます、下げます、というように
表現する言葉が違います。でもそれぞれ意味は合っています。どこを基準に見るかの違いです。
⑵ 体を支えるとき
体幹の筋肉の衰えから、座る姿勢の際に横に倒れてしまいます。なので、体を支えてとお願いします。
- 倒れないように支える
- 傾かないように支える
両方とも支えているのは間違いありません。しかし、私が望むのは後者の支え方です。
このように、日本語だから共通言語に直ちになると思ったら大間違いです。これは、介助の世界に限ったことではありません。仕事も家族も同様です。共通言語化が組織の潤滑油となり、ストレス軽減につながると思います。
(2017年11月7日「片道切符社長のその後の目的地は?ALSと共に生きる恩田聖敬のブログ」より転載)