菅義偉氏が第99代首相に選ばれ、9月16日、官房長官に就任する加藤勝信氏が閣僚名簿を発表した。
20の閣僚ポストのうち、女性は上川陽子氏(法務)と橋本聖子氏(五輪)の2人に留まった。閣僚に占める女性の割合は10.0%となる。
これは世界と比べてどうなのか?
列国議会同盟(IPU)とUN Womenの2020年1月1日時点のまとめによると、女性閣僚の割合が50%以上なのは14ヵ国。世界全体では、閣僚ポストに就く女性の割合は21.3%(4003中851)となった。
この調査時点では日本は15.8%(19人中3人)で、全体(190)の中で113位だった。仮に新内閣の10.0%をこの調査に照らし合わせると、148位のブータン、マーシャル諸島、サンマリノ(いずれも10.0%)と並ぶことになる。
女性が閣僚ポストの半数以上に就く国
上記の調査で、女性の割合が50%以上となったのは下記の14ヵ国。
1位 スペイン 66.7%
2位 フィンランド 61.1%
3位 ニカラグア 58.8%
4位 コロンビア 57.9%
5位 オーストリア 57.1%
6位 ペルー 55.0%
7位 スウェーデン 54.5%
8位 ルワンダ 53.6%
9位 アルバニア 53.3%
10位 フランス 52.9%
11位 アンドラ 50.0%
11位 カナダ 50.0%
11位 コスタリカ 50.0%
11位 ギニアビサウ 50.0%
※2020年1月1日時点
G7(先進7か国)では、日本が最も低かった。
10位 フランス 52.9%
11位 カナダ 50.0%
26位 ドイツ 40.0%
35位 イタリア 33.3%
49位 イギリス 30.4%
104位 アメリカ 17.4%
113位 日本 15.8%
女性首相が誕生したことのない日本
菅氏は第99代目の首相に選出されたが、99代にわたって日本で女性首相が誕生したことはない。
UN Womenが3月10日に発表したリリースによると、女性が国のリーダーに就いているのは20ヵ国。
フィンランドでは2019年、同国で歴代最年少の34歳でサンナ・マリン氏が首相に就いた。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相もその発信力や国民との対話力、新型コロナ感染対策の手腕などで注目を集める一人。在任中に出産したことでも知られている。