岩田剛典、演技経験積んで変化「自我が芽生えた」
EXILE・三代目 J Soul Brothersのパフォーマー・岩田剛典(29)が、15日スタートの日本テレビ系『崖っぷちホテル!』(毎週日曜 後10:30)で満を持してのゴールデン帯連ドラに初主演を果たす。今年公開される映画は公開済みのものも含めると5本と着実に役者としてステップアップするなか、今回の連ドラでは自らがアイディアを出してキャラクターを作り上げているという。演技に対して「自我が芽生えた」と話す岩田が、自らの変化や役柄へのこだわりについて語った。
『崖っぷちホテル!』は破産寸前の老舗ホテルを舞台にクセモノぞろいのスタッフたちが織りなすドタバタ劇を描く。岩田はホテルに無理難題を突きつける一風変わった客・宇海直哉役。ホテルというワンシチュエーションでヒロインは戸田恵梨香、渡辺いっけいらベテラン俳優や宮川大輔、野性爆弾のくっきーら芸人まで幅広いジャンルのキャストが扮するアクの強いキャラクターたちを振り回す役どころ。「みなさんの質の高い芝居に応えていかないといけない」と芸達者な役者たちとの撮影には刺激を受けている。
「いかに会話劇を面白く魅せるか、現場で役者同士の呼吸を合わせながら足していく。そういう部分が難しくもやりがいでもある。ちょっと前だとビビって仕掛けられなかったことも、今回はチャレンジしてみようと提案させてもらってます」といきいき語る。具体的には「台本で3、4回ワクワクっていう言葉があるんですけど、これは意図的に入れているのかな?とそのセリフのときはあるジェスチャーを入れています。流行らないかな?(笑)」とちょっとしたアドリブにも注目だ。
役者を始めた当初と比べ自身に変化を感じる部分はあったのか。「いい意味で我が出てきました。自我ですね。俺は『こうやりたいんだ』っていうのが演じるなかでひとつはあるんです。もちろん監督に相談しますが、自分の意見はひとつ用意していますね」。体を使って、あるいは頭を使って、いつでも"表現することに"に全力を注いできた岩田だからこそのこだわり。それを監督に主張できるようになっていったという。
「バランスをとってくださったり演出を考えてくださっているのは監督」とした上で「でも昔だったら納得いかなくても飲んじゃうところはあったけど、納得いかないまま演じると納得いかない芝居になっちゃって結局、後々歯がゆい思いをする。なので、発言として自分の意見を残すことも大事なプロセスだと思う。表現はクリエイティブなことで正解がない分、僕も迷うし、周りの共演者やスタッフさんも迷われることがある。色んな意見をいっぱい出してそこから選ぶほうが精度はより高くなる」。
そこに至るまでには積み重ねてきた経験がある。それは単純に出演本数のことではない。「役者だけをやっているわけではないのでまだ経験値は全然足りていない。年間にやれる本数はスケジュール的に限られていたり『お芝居どうやるんだっけ?』と思うくらい間があいてしまう時がある。ですがそういう環境で演ってきたからこそ、学んだり、吸収できたりしてこられたかなと思います」と、より集中力を要する現場に臨んできた。
自らのキャリアを振り返ると「まだ『経験は少ない』と言い続けてきても、気づいたらいろいろやらせていただいているという難しい時期になってきました」。しかしすでに撮影済みの作品はあくまで「過去の自分」だといい、「今回もどういう風にやろうか、考えながらも常に挑戦する気持ちはずっと持っていたい。このタイミングで連ドラ主演をさせていただくのは目標だったし、そこに対しての去年の積み重ねだったのかな。撮ったものがすぐに放送されるので今の自分が出せる力を発信していけるのでは」と前向きな期待に胸をふくらませている。
いずれは"裁判劇"や"脱獄劇"にも挑戦したいと目を輝かせる岩田。コメディー作品で魅せる新たな引き出しに期待だ。
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