iOS 14はYouTubeをバックグラウンド再生可能に? 本来は有料会員機能

YouTubeアプリではバックグラウンド再生は有料プレミアム会員のみの特典となりますが、iOS 14ではこれが実質的に無料ユーザーでも利用可能となるわけです。
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アップルの開発者イベントWWDC20にて発表された、iOS 14の新機能ピクチャインピクチャ。基調講演ではFaceTimeビデオが使用例とされていましたが、実は「Safariブラウザを介して開いたYouTube動画」も対象であることが判明しました。

この機能は、別のアプリを開きつつ小さな窓で動画を再生する「ながら見」ができるもの。小さくした動画の窓は画面のどこにでも移動でき、拡大縮小や一時停止および再生、全画面化して元アプリに戻ることも可能です。

ソーシャルメディアストラテジストのマット・ナバラ氏は、この機能がSafari上で視聴しているYouTube動画でも使えることを発見。ピクチャインピクチャとしたSafariはまるでYouTube再生専用アプリのように振る舞い、窓の移動や拡大縮小まで何不自由なく操作できていることが確認できます。

My favourite feature in iOS 14 (so far)...

...and one YouTube will be pissed about pic.twitter.com/IScSl81ygz

— Matt Navarra (@MattNavarra) June 23, 2020

より重要な点は、「YouTube動画やYouTube Musicを、サブスクリプション契約の有無に関係なくバックグラウンド再生できる」ということです。本来のYouTubeアプリではバックグラウンド再生は有料プレミアム会員のみの特典となりますが、iOS 14ではこれが実質的に無料ユーザーでも利用可能となるわけです。

ただし、iOS 14とSafariでの小窓再生はYouTubeプレミアム契約と同等というわけではなく、オフラインでの視聴や広告なしの連続再生といったプレミアム会員向け機能は、当然ながら利用できません。

とはいえ、プレミアム契約の目的がバックグラウンド再生に限られるとすれば、十分に代替策にできる可能性もありそうです。

Source:Matt Navarra(Twitter)

Via:Mashable

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