インドで2月25日、無人の貨物列車が70キロ以上走り続ける事故が発生した。
インドの通信社PTIによると、この列車は25日朝、運転手交代のために北部ジャンムー・カシミール州のキャスア駅に停車した。
この時に運転士がブレーキを引き忘れて降車したため、下り坂になっていたキャスア駅から列車が自然に走り始めたとみられている。
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小石を積んだ53両の貨物列車は、最高で時速100キロ近いスピードに達しながら5つの駅を通過。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、列車が高速で駅を通り過ぎる様子が映っている。
対応に当たったジャンムー駅のプラティーク・スリヴァスタヴァ駅長は、「我々はすべての駅に警報を出し、全職員を動員しました。事故を回避して安全に停止させるために、列車が走る線路を見極めた」とヒンドゥスタンタイムズに語っている。
AFPによると、列車が走行していた線路の踏切は、通過する前に閉じられた。
鉄道職員が線路上に石や木のブロックを置くなどして列車を減速させ、最終的にパンジャブ州ホシアルプルで停止したという。
この事故でけが人はいなかった。今後の事故防止のために鉄道会社が調査をしている。