インド西部グジャラート州で10月31日、世界で最も高い銅像が完成し、正式に披露された。高さは182メートルで、台座も含めると240メートルに上る。ニューヨークの「自由の女神」像の2倍以上に当たり、これまで世界一の高さを誇った中国河南省の魯山大仏を上回る。
ロイターやCNNなどによると、銅像になった人物はグジャラート州出身の政治家、サルダール・パテール。1947年のインド独立に際し、500余りの藩王国を統一国家に帰属させた「剛腕」として知られ、国内では「鉄の男」の異名も取るほどの有名人だという。
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銅像は巨大ながら、衣服のひだなども繊細に表現されている。総工費は約4億2000万ドル(約476億円)。総勢3500人の労働者が建設に携わり、完成までには約4年の歳月を要したという。
建設計画は2010年、当時グジャラート州の首相だったインドのナレンドラ・モディ現首相が発表。任期1期目での完成を熱望していたという。