白血病を公表した競泳・池江璃花子選手さんが5月8日、自身の公式サイトを開設し、「どんな時でも1人ではない事を忘れません」と決意のメッセージをつづった。
池江選手は今後、公式サイトを通じてメッセージや近況などを発信する。池江選手への応援メッセージを受けつけるほか、闘病前の写真を集めたギャラリーも設けている。
池江選手の直筆のメッセージも掲載し、治療が順調に進んでいることや、体調が良い時には、今まではできなかった塗り絵やパズル、映画鑑賞などをして過ごしていることを報告。
「正直、心が折れそうな時もあります」と心中を打ち明ける一方で、「たくさんの言葉にはげまされ、最後まで頑張りたい、負けたくないという気持ちがこみ上がってきます」と葛藤がつづられている。
「どんな時でも1人ではない事を忘れません。そして忘れないでほしいです。 一緒に頑張りましょう!」と、同じ白血病と闘っている人と自分自身に向けてエールを送った。
池江選手のメッセージ全文は以下の通り
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応援してくださる皆様へ 日頃から沢山のはげましのメッセージ、お手紙など本当にありがとうございます。 現在、治療は順調に進んでいます。普段、体調が良い時は、今までやらなかったぬり絵やパズルをやったり、映画を観たり、泳いでた時は出来なかったことを楽しむ、という生活を送っています。
今の季節は風が気持ちいいのかなぁ、雨に当たりたいなぁと思うことも、毎日外を見ては色んな想像をして退院後の1つの楽しみになっています。 長期の入院、治療にはなりますが、これからやりたい事、楽しみな事を考えながら前向きにとらえています。 正直、心が折れそうな時もあります。
ですが、たくさんの言葉にはげまされ、最後まで頑張りたい、負けたくないという気持ちがこみ上がってきます。 アスリートはもちろん、同じ病気の方達の気持ちは多少分かったつもりではあります。 どんな時でも1人ではない事を忘れません。そして忘れないでほしいです。
一緒に頑張りましょう!
そして待ってくれている皆様に1日でも早く良い報告ができるようにしたいと思います。 引き続き温かく見守っていただけたら嬉しいです。
5月8日 池江璃花子
これまでに、ツイッターでつづったこと
池江さんが白血病を告白したのは2月12日。
オーストラリアでの合宿中に体調を崩して検査を受けた結果、白血病と診断されたことを明かし、「未だに信じられず、混乱している状況です」とTwitterで打ち明けた。それでも「しっかり治療をすれば完治する病気でもあります」と前を向いた。
突然の公表に、数多くの人から心配や励ましの声が寄せられ、池江選手の力になろうと日本骨髄バンクへの登録者も急増。 俳優・渡辺謙さんら過去に白血病を克服した人たちからも、応援のメッセージが寄せられた。
池江選手は翌日2月13日、感謝と今の率直な気持ちをTwitterにつづった。
「同じように辛い思いをしてる方達にも、本当に希望を持たせて頂いてます」と感謝し、「乗り越えられない壁はない」「必ず戻ってきます」と誓った。
その後の投稿では、「思っていたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」と、闘病の苦しみをにじませることもあった。
東日本大震災から8年となった3月11日には、「8年前の今日3月11日、罪のない人たちが大勢なくなりました。違う形ではあるけれどわたしは全力で生きます」と改めて決意をつづっていた。