「最高に気持ちよかった」ーー。
全米オープン1回戦に出場した元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手が、今大会から設けられた試合中の10分の休憩中に、対戦相手と氷風呂に入ったことを明かした。
会場のニューヨークを記録的な猛暑が襲っており、全米オープンは今大会から、「猛暑規定」に基づいて男子の試合中にも休憩タイムを設定。3セット目と4セット目の間に、10分間の休憩タイムが設けられた。
ジョコビッチの試合があった8月28日も、最高気温は38度を超える猛暑だった。
試合は正午に始まり、ジョコビッチと対戦相手のマートン・フチョビッチは10分の休憩タイムになると、ロッカールームに戻って氷風呂に入った。
「僕たちは裸になって、隣同士で氷風呂に入ったんだ。最高に気持ちが良かったよ」
ニューヨークタイムズによると、ジョコビッチが試合後のインタビューでそう答えたという。
「コート上で死にたくない」「悪夢だ」
今大会は記録的猛暑が問題となっており、選手から「コート上で死にたくない」「悪夢だ」といった悲鳴が上がっている。熱中症が相次ぎ、リタイアも続出している。
AFP通信によると、5セット目でリタイアしたアルゼンチンのレオナルド・マイエル選手は、「熱中症だった。コート上で死にたくない」と振り返った。イタリアのステファノ・トラヴァーリャ選手も、4セット目の途中でリタイア。「一番の問題は、太陽だった」と苦言を呈している。
フランスのアリーゼ・コルネ選手は、この日の暑さを「悪夢」と表現している。
一方で、暑さを苦にも思わないプレーヤーもいる。日本の大阪なおみ選手は「みんなこの暑さに不満を漏らしているけど、私は普通だと思った。フロリダの夏はもっと暑い」と理解できない様子だった。
女子ツアーでは、2セットが終了時に30度を超えた場合、10分間の休憩が認められている。