アメリカ南部を襲ったハリケーン「ハービー」は、大きな被害の爪痕を残した。
災害の犠牲になるのは人間だけでない。大雨による洪水に見舞われたテキサス州では、多くの動物たちも命の危険にさらされた。
自分たちも避難を余儀なくされた人たちはそれでも、動物たちを見捨てることはなかった。1つでも多くの大切な命を救うため、最善をつくす人たちの姿は胸をうつ。
SNSなどに投稿された、動物救出のシーンをご紹介しよう。
■ ペットは大切な家族。置き去りにしない。
愛犬のシンバを肩にかつぐ、ナオミ・コトさん。8月27日、ヒューストンにある自宅から避難する様子がカメラに捉えられた。 コトさん以外にも、大勢の人たちがペットを救出する写真が、カメラに収められた。
■ 窮地に陥っていたコウモリを救出
ヒューストンのウォー橋には、メキシコオヒキコウモリが巣をつくり、25万匹が住んでいる。
メキシコオヒキコウモリは泳げない。CBSによると豪雨によって川の水位が上がり、巣に水が押し寄せると、地元の人たちがウォー橋に集まってコウモリ救出作戦を開始した。
CBSが投稿した上記のTwitter動画には、傘やテニスラケット、木の枝などを使って水の中からコウモリを救い上げ、安全な場所に移動させる人たちの姿がうつっている。
■ タカのハービー
このタカはハリケーンの最中に、タクシー運転手ウィリアム・ブルーソさんが所有する車の中に避難してきた。
追い払おうとしたがタカは逃げず、結局ブルーソさんはタカを家に連れて帰ってエサを与えた。
その後、タカはハリケーンの名前をとって「ハービー」と名付けられ、動物保護施設で保護された。
■ 警官が牛追いに
テキサス州の警察は、まさかハリケーンで牛飼いになるとは思わなかったかもしれない。
上記のTwitterには、ハリケーンで住む家を失った牛たちをまとめる、テキサス州デイトンの警察がうつっている。
■ 救出されて、喜びの悲鳴(?)をあげる豚
この豚は8月28日、洪水から無事救出された。鳴き声をあげながら運ばれていく豚を、FOX26のレポーター、グレッグ・グルーガンがTwitterに投稿した。
■ ボートに救出される犬
洪水の中で必死に泳いでいた犬は、ボートに引き上げられて一命をとりとめた。
ボートに乗っていた一人が、「命が救われた」と感極まった声をあげている。犬はその後、飼い主の元に無事に戻れたという。
■ ティーンエイジャー、閉じ込められていた馬を解放
17歳のロウディー・チャンスさんは、閉じ込められて行き場を失っていた馬を救うために、柵の出入り口を必死にこじ開けた。
勇敢な行為は多くの称賛を集め、動画は1000万回以上再生されている。
■ 洪水の被害にあった保護施設から、犬たちを救う警察
チェンバーズ郡の警察が8月29日にシェアした動画。警官たちが、洪水の被害にあった動物保護施設から犬たちを救出している。
■ 立ち往生した犬、隣人に助けられる
かわいらしい2匹の犬、フランキーとベアーは、ボートに取り残されていたという。2匹はボランティアによって、無事救出された。
■ ポストにつながれて身動きが取れなくなっていた犬、写真家に救出される
ポストにつながれたままになっていた犬を発見したデイリー・メール紙のルアリッド・コネラン氏は、水の中に入り、紐をほどいて犬を助けた。
命を救われた犬は今、「ラッキー」と呼ばれている
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。