空中ダイブでゴールを決めたハードル選手が「まるでスーパーマンのようだ」とネットで話題になっている。
“スーパーマン”ゴールを決めたのは、アメリカのテキサスA&M大学に所属するインフィニット・タッカー選手だ。
タッカー選手は、5月11日に開催されたサウスイースタン・カンファレンス(SEC。アメリカ南東部の大学スポーツリーグ)の陸上競技選手権400mハードルに出場した。
同じ大学のロバート・グラント選手と激しい1位争いをしていたタッカー選手はゴール直前、両手を伸ばしてジャンプするという驚きの行動にでた。
「タッカー選手がスーパーマンに!金メダルのために、まさに全力を尽くした」
「フィニッシュカメラが捉えた、ダイブして優勝を決めた時のインフィニット・タッカー選手」
1位のタッカー選手と2位のグラント選手との差はわずか0.09秒だった。
「スーパーマン・ダイブ」と大きな話題を集めているタッカー選手のゴールだが、本人はスーパーマンのように強い男になって勝利しようとしたわけではないという。
彼が頭の中で考えていたのは、お母さんのことだった。
「10番目のハードルを越える時、目を閉じていました。目を開けると、ゴールに母さんがいるのが見えたんです。母さんにハグしようとジャンプしました」とタッカー選手はESPNに話している。「ただそれだけです」
タッカー選手のジャンプゴールには、Twitterで様々な意見が集まっている。
「彼は、目の前にプールがあると思ったのではないだろうか」
「自分も、ゴールラインを越えた時のインフィニット・タッカー選手のように、必死に何かをやれたらいいのにと思う」
100mハードルでオリンピックに出場したことのある、ロロ・ジョーンズ選手もコメントしている。
「いつもタイムを上げる方法を探しているんだけれど、これ試してみてもいいかも」
ダイビングゴールに、懐疑的な意見もある。
「物理の授業をとった人はいないの?ダイブすると、スピードは下がる」
「地面に力を加えることで、体を前に進めることができる。力が強ければ強いほど、早く前に進める。だけど空中では、地面に力は加えられない……」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。