Twitter社の多くの従業員たちは11月17日、イーロン・マスク氏の求める「ハードコア」な働き方にノーを突きつけたようだ。
ザ・ヴァージによると、マスク氏に猛烈な働き方を求められた後、何百人もの社員が退職した。
マスク氏、猛烈な働き方のみが認められると通知
マスク氏は11月16日朝、Twitterの従業員に対して、長時間猛烈に働く「ハードコア」な従業員だけが残れるとメールで通知した。
その中で「今後、飛躍的な進歩を遂げるTwitter2.0を構築し、ますます競争が激化する世界で成功するには、非常にハードコアである必要がある。 これは高い集中力で長時間働くことを意味し、 優れた業績のみが合格点となる」と説明している。
そしてこの「ハードコア」に同意する場合はメール内のリンクをクリックし、望まなければ、3か月の解雇手当とともに退社するよう求めた。
ニューヨーク・タイムズによると、マスク氏と彼のチームは回答期限の17日午後5時の数時間前に、同意していなかった一部の従業員と話をし、同社にとって欠かせない人々を引き止めようとしたという。
さらに、マスク氏は最低週40時間オフィス出勤すべきというルールを変えたようだ。
ザ・ヴァージによると、マスク氏は17日に送ったメールで「リモートワークに関して言えば、あなたの優れた貢献をマネージャーが確認できれば、承認される」と説明。同時に、虚偽報告をしたマネージャーは解雇されると釘を刺した。
こういった変更はあったものの、最終的に数百人のTwitter社員が退職の意思を示し、その中にはマスク氏が残るよう求めた従業員も含まれていたという。
CNNのオリバー・ダーシー氏によると、TwitterのSlackには多くの「敬礼」の絵文字が投稿された。
この絵文字は、Twitterの従業員の間で退職のサインとして使われている。また、最近退職した元役員は今回の出来事を「大量流出」と表現した。
さらにダーシー氏は、Twitter社が17日遅くに従業員にメールを送信し「オフィスを直ちに閉鎖し、21日まですべての入館証が使用できなくなる」と伝えた。
メールには「Twitterのエキサイティングな未来のために、あなたと一緒に働けることを楽しみにしています」と書かれていたという。
マスク氏は10月に440億ドルでTwitterの買収を完了した後、フルタイム従業員の半分に当たる7500人を解雇。その後も、自分を批判する従業員などを解雇したと伝えられている。
今回の大量離職が、Twitterの運営にどのような影響を与えるかは不明だ。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。