映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で武装集団の支配者「イモータン・ジョー」を演じた俳優ヒュー・キース=バーンさんが、12月1日に死去した。73歳だった。USAトゥデイなどが報じた。
この作品で女性大隊長のフュリオサを演じたシャーリーズ・セロンさんは、公式Twitterで「とても親切で美しい魂の持ち主だったので、邪悪な首領を演じることができたのは驚くべきことです」と追悼した。
■「いつも悪役ばかりなんで、恋人役もやってみたいね」
ハリウッドレポーターなどによると、キース=バーンさんは1947年にインドで生まれ、幼い頃にイギリスに移住。1973年に劇団「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」の一員としてオーストラリアを訪れたのを機に、その後はオーストラリアに移住して俳優活動を続けた。
1979年公開の初代『マッド・マックス』で暴走族のリーダー、トゥーカッター役で知名度を上げた。悪役を演じることが多く、シリーズ最新作の『怒りのデス・ロード』でもイモータン・ジョー役でスクリーンに鮮烈な印象をもたらした。
2015年の上映当時、USAトゥデイのインタビューにキース=バーンさんは、悪役を演じることは問題ないとして、「私のような年老いた大根役者にとっては、とても楽しいことだ」と語っていた。その上で「いつも悪役ばかりなんで、恋人役もやってみたいね」とも冗談まじりに振り返った。
■C・セロン「邪悪な首領を演じることができたのは驚くべきことです」
『怒りのデス・ロード』で女性大隊長のフュリオサを演じたシャーリーズ・セロンも公式Twitterに追悼メッセージを投稿。劇中での好敵手への別れを惜しんだ。
「ヒュー・キース=バーンの御冥福を祈ります 😔 とても親切で美しい魂の持ち主だったので、邪悪な首領を演じることができたのは驚くべきことです。私の友人に深く惜しまれるでしょう」