アメリカ・コロラド州で、奇妙な声を耳にした住民の家のデッキ下から、巨大なクマが見つかった。
コロラド州公園野生生物局によると、この住民は家の裏のデッキに座ろうとした時に、足元から「ハァハァという大きな荒い息とうなり声」が聞こえた。
通報を受けて駆けつけた公園野生生物局の保護官が調べたところ、デッキの下に巨大なアメリカクロクマがいた。
公園野生生物局が7月2日にXに投稿した写真には、デッキ下にいる巨大なクマが映っている。クマは10歳を超えていると思われるオスで、体重は400ポンド(約181キロ)ほどと推定されたという。
【画像🐻】デッキ下から見つかった巨大なクマ
保護官は麻酔矢を使って眠らせ、移動させることにしたが、相手は巨大なグマだ。保護官2人では運べず、周りにいた人たちにも手伝ってもらった。
公園野生生物局によると、この地域では数年前から人間の食べ物を探しにくるクマが目撃されていた。同局はデッキ下で見つかったのはこのクマだろうと考えている。
保護官らは、クマを自然の食べ物が豊富で人里離れた場所に移動させて放した。
公園野生生物局の動画には、麻酔から覚めたクマが荷台から駆け降りていく様子が映っている。
公園野生生物局は、 Xに寄せられた「クマは暑さから逃れるためにデッキの下にいたのでしょうか?それともただ昼寝をしたかっただけなのでしょうか」という質問に、「両方ではないでしょうか。夜に活動するために、昼間に少し体を休めていたのではないかと思います」と答えている。
コロラド州には推定1万7000〜2万頭のクロクマが生息しているとされる。
公園野生生物局のスコット・マードック氏は2023年、「ほとんどのアメリカクロクマは、人間と関わることを望んでいません」と公共ラジオ局KUNCの取材に語っている。
「コロラド州では毎年、クロクマによる襲撃が数件発生しますが、ほとんどは好奇心旺盛もしくは防衛的な性格の傾向があるクマによるものです」
州野生生物局は、クマを人間の居住地に誘き出さないようにするために、家の外にゴミや鳥の餌などクマの食料となるものを置かないよう求めている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。