「プリキュア」シリーズ15周年の節目を飾ったアニメ「HUGっと!プリキュア」が1月27日、最終回を迎えた。「育児」をテーマに据え、ジェンダーの問題に切り込む内容が反響を呼んだ同作だが、最終回では大人になった主人公・野乃はなのリアルな出産シーンが描かれ、視聴者を驚かせた。
リアルな出産シーン、話題に 帝王切開についても言及も
「HUGっと!プリキュア」では、過去にも出産シーンが描かれたことがある。
8月放送の第27話「先生のパパ修業!こんにちは、あかちゃん!」は、主人公・はなのクラスの担任が父親になるストーリーで、終盤に約3分間かけて妻の出産シーンを描いた。
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この回は、出産を女性だけのものにせず、男性目線で描いたことでも反響を巻き起こした。
10月放送の第35話「命の輝き!さあやはお医者さん?」では、「帝王切開はつまずきじゃない。立派なお産よ」という産婦人科医のセリフも登場。放送後はこのセリフに「励まされた」などのコメントが寄せられ、話題を呼んだ。
あらゆる社会問題に切り込んだプリキュア
12月放送の42話では、シリーズ史上初となる「男の子のプリキュア」も誕生。
女児アニメながら、「女の子らしさ」や「男の子らしさ」などのジェンダーの壁、子育て、いじめなど、シリーズを通して日常に溢れるあらゆる社会問題に切り込んだ。
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各話放送後、Twitterでは関連ワードがトレンド入りし、多くの人が感想を言い合った。「HUGっと!プリキュア」が伝えようとしたメッセージは、多くの視聴者に届いているはずだ。
シリーズ構成および脚本を手がけた坪田文さんは、自身のTwitterで、「楽しい思い出、勉強になった事がいっぱいある大切な作品です。辛い事も勿論ありましたが、皆さまの想いに感じ、そして励まされました。感謝です」とつづっている。