新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が14日、多くの地域で解除されようとしています。社会は少しずつ日常モードに戻っていきますが、まだまだ夜の飲み会を避けたり、テレワークを続けたりする生活は続きそうです。
そこで考えたいのは、これまでとは違う「新しいライフスタイル」への挑戦です。
たとえば「大人の学び」。自宅にいる時間が長くなったため、オンラインでの勉強がしやすくなりました。Zoomなどを使ったセミナーも日々、たくさん開かれています。
でも、どうやったら良いか分からないし、そもそも「なぜ学ぶ必要があるのか」もあまり考えたことがない…。
5月19日21時からのTwitterの生配信番組「ハフライブ」は「大人の学び」がテーマ。40代になって慶應大の大学院に入ったロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと、「大人の学びを科学する」をテーマに研究をしている立教大学の中原淳教授をゲストに招きます。
日本人は「他人に決められた勉強」は得意でも、大人になって自主的に学ぼうとする人が海外と比べて少ないと言われています。コロナの自粛によって勉強を始めた人も、「大学院に行くつもりはないけど、今までの自分を少し変えてみたい…」という人も、ぜひご覧下さい。
田村淳さんの学びは「ネタ」ではない。
田村さんが大人の学びを意識したのは2017年ごろ。青山学院大学を目指して、センター試験や青山学院大学の受験に向けて勉強する様子はAbemaTVで配信されました。結果は不合格でしたが、あきらめず、2018年4月から慶應大の通信課程の学生として大学生活をスタートさせ、2019年4月には慶應の大学院に入り直します。
芸能活動を続けながら、大学院に。入学当初には、60人程度のクラスで、デザイン、法律、経営などを学んだといいます。プログラミング言語の「Python」にも挑戦し、授業が終わったあとも先生をつかまえて質問攻めにするそうです。
「大学に挑戦したのは番組のネタなの?」と揶揄する声もありましたが、田村さんは「人の死に方の多様性に興味があり、それを学びたい」とかなり真面目。「itakoto(イタコト)」と称した遺書の動画サービスをつくりたい、と言います。芸能界に居るだけだと分からなかった視点が身につき、世界が広がったことも、学びの魅力だと言います。
田村さん自身も、コロナの影響で、テレビがリモート収録に。家で過ごすことが多いので、研究テーマのリサーチをしたり、英語の勉強をしたりしているそうです。
家にいても、ちょっとした工夫で出来る学びとは?
芸能界で成功しているのに、なんでわざわざ学ぶのか?
番組中に直接質問をしていきます。
日本の大人は「学び」が少ない
実は、国際的にみると、日本の大人は「学びの時間」が少ないと言われています。
パーソル総合研究所の調査によると、日本人の46.3%が、勤務先以外での学習や自己啓発を「特に何も行なっていない」と回答。対象となったアジア太平洋の14の国と地域で圧倒的に高い数値でした。日本の次に高いニュージーランドと比べても、24.2ポイントもの差があります。
平日は「通勤」「飲み会」「残業」で、時間がない。土日は疲れを取り戻すための「寝溜め」という人も多いのが現実かもしれません。
しかし、新型コロナによる在宅勤務へのシフトによって時間の使い方も大きく変わりました。日本のビジネスパーソンにとって、今がチャンスではないでしょうか。
番組には「大人の学び」を科学する専門家も登場
番組では、前回のハフライブ(5月12日)に続いて、立教大学の中原淳教授もゲストとして出演。
「(日本人は)人生において『何を学ぶか』を自分で決めた人は極めて少ないのではないか」 とドキッとすることをおっしゃる方です。(2019年4月5日のご自身のブログより)
「『ベルトコンベア』に乗るように教育機関を選び、『学ぶ内容』を『他人』に決められてきた」ことがあるのではないか、と中原さん。
さらに、親が学費を払うのが一般的であるがゆえに、「『自腹で学ぶこと』にとてつもない抵抗を示す場合が多い」ようだと指摘しています。
5月19日午後9時から。「大人の学び」を深掘りします
中原さんに日本の教育の問題点を指摘してもらいつつ、田村さんといっしょに、どうやったら大人が学べるのか、そしてみんなが学ぶようになると社会はどう変わるのかを一緒に考えたいと思います。
何もMBAをとったり、バリバリ英語を習得したりすることだけが学びではありません。気軽に取り組めるコツも話してもらいます。
5月19日午後9時の生配信をぜひお楽しみに。
▶︎番組はこちらから。
https://twitter.com/i/broadcasts/1LyGBNoBljEGN
▶︎アジェンダは3つ。
① 在宅勤務で「社会人の学び」に注目
② なぜ大人の学びが少ないのか?
③ 「学び」は、自分をこう変える。