新年度が始まり、ゴールデンウィークが明けた5月。「五月病」という言葉があるように、疲れやメンタルヘルスのゆらぎが特に出やすい時期です。長引くコロナ禍や悲惨なニュースなどで「なんとなく気持ちが落ち込んでいる」と感じる人も少なくないのではないでしょうか?
1人目のゲスト、臨床心理士・公認心理士のみたらし加奈さんは、「日頃の何気ない行動が、メンタルヘルスの不調のサインかもしれません」と話します。
「肩こりや頭痛といった症状が、実は“メンタルヘルスの不調”が原因で起きていることもあります。『自分は大丈夫』と、しんどさを自覚できていない人も意外と多いんです」
メンタルヘルスとは「心の健康」のこと。
WHO(世界保健機関)によると、心が「健康」な状態というのは、「人が自身の能力を発揮し、日常生活におけるストレスに対処でき、生産的に働くことができ、かつ地域に貢献できるような満たされた状態」と定義されています。
つまり、安心できる環境で、生きがいや働きがいを持てているか。一緒に働く仲間や家族、友人から「必要とされている」と感じられているかが、私たちの「心の健康」には重要な要素だということです。
そのためには、メンタルヘルスを「個人の問題」と矮小化して考えるのではなく、企業や社会全体できちんと向き合い、取り組んでいかなくてはなりません。
例えばSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の中には「心の健康への対策や福祉もすすめる」と書かれています。
また、目標8「働きがいも経済成長も」の中にも「すべての人の働く権利を守って、安全に安心して仕事ができる環境を進めていく」と書かれているように、持続可能な経営という点からも、企業の社会的な責任として、企業が従業員のメンタルヘルスに取り組むべき重要性は年々増しています。
2人目のゲスト、サイボウズ株式会社で健康推進に取り組む「すこやかチーム」の佐藤友莉果さんは「社員を見ていると、メンタルヘルスの不調は、仕事もプライベートも含めた複数の要因が絡み合っていることも多いと感じます」といいます。
「様々な要因が考えられるメンタルヘルス不調のケアだからこそ、複数の相談窓口を設置したり、社員が気軽に心の専門家に相談できるツールを導入したりしています。各窓口やツールが適切に機能するように施策を考えるなど、日々効果や社員の反応を見て試行錯誤しながら取り組んでいます」
5月のハフライブでは、「メンタルヘルスとSDGs」をテーマに、メンタルヘルス不調の裏側にある社会のスティグマ(偏見や差別)や知っておきたい「正しい知識」、また企業や政府のメンタルヘルスへの取り組みを“きちんと機能させる”ためにはどんな構造改革や制度設計が必要なのか、語り合います。
<番組概要>
番組は無料です。
配信日時:5月26日(木)夜9時~生配信
配信URL: YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=RzzIlfDIEJ8
配信URL: Twitter(ハフポストSDGsアカウントのトップから)
https://twitter.com/i/broadcasts/1DXxyDapepyJM
皆さんの声を聞かせてください。
ハフライブの配信に合わせて、体験談や質問、ご意見を募集します。
働いたり、生活したりする上でどんな不安や悩みがあるか、メンタルヘルスについて知りたいことはあるかなど、皆さんの声をぜひ聞かせてください。
皆さんの声を元に、番組を作っていきます。
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