この記事は2023年1月18日に掲載した記事です
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気になるニオイ対策に脱臭機がおすすめ
ペットやタバコなどのニオイ対策におすすめなのが「脱臭機」。
脱臭力(脱臭効果)や除菌機能の有無、お手入れ方法、ランニングコスト(電気代)も気になるところ。
本記事では、脱臭機と空気清浄機の違いや脱臭方式、選び方、おすすめの脱臭機を紹介します。
脱臭機と空気清浄機の違いは?
空気清浄機の一種として認識されることもある脱臭機ですが、機能と役割は異なります。
空気清浄機は、ホコリ(ハウスダスト)や花粉などの集塵機能に特化した家電。部屋の空気を循環させながらゴミを集め、フィルターで空気を浄化します。
脱臭機能を兼ね備えたタイプもありますが、空気清浄に付随した機能なので、ペットやタバコなどの強いニオイへの消臭効果はあまり期待できません。
一方の脱臭機は、ペット、タバコ、汗などのニオイに特化した家電。脱臭方法はオゾン酸化法や触媒分解法など様々で、集塵機能が無いタイプが多いです。
脱臭機の選び方
脱臭機の選び方1. 吸引タイプor放出タイプ
脱臭方式は「吸引タイプ」と「放出タイプ」の主に2つあります。価格は少し高くなりますが、両方のタイプを兼ね備えた脱臭機も数多くあります。
吸引タイプの主な脱臭方法は2種類
吸引タイプは、本体内部のフィルターに空気を取り込み脱臭するタイプ。ゴミ箱やトイレなどのピンポイントな場所もしっかり脱臭できます。
① 活性炭フィルター
炭には、気体や液体中の不純物やニオイの元と吸着する性質があります。
炭を粒状に加工することでその性質を活性化させ、脱臭フィルターに使用したのが「活性炭フィルター」です。
② 光触媒
光触媒は、太陽や蛍光灯など光の化学反応を利用し、発生した酸化力で、ニオイの元を除去します。
放出タイプの主な除菌方法は3種類
放出タイプは、消臭効果のある粒子を放出し、広範囲で脱臭効果を発揮するタイプ。換気扇やサーキュレーターで部屋の空気を循環させれば、より高い効果が期待できます。
① オゾン
脱臭機の中でも、特に多くの商品で採用されているオゾン。オゾンは、物質として有害性があることも事実ですが、消臭除菌・ウイルス不活化の効果が高く、残留性がないため、厚生労働省からも安全性が認められています。
室内環境でのオゾン許容濃度最大値は0.1ppmとされており、家庭用の脱臭機は基準を超えないように設計されていますが、より安全に使用するために、すぐに換気のできる環境を整えておくことも大切です。。
② 塩素(次亜塩素酸など)
プールや水道水の浄化などで馴染みのある塩素。空気中の有機物(菌やニオイの元)に反応し、除菌・脱臭します。定期的に専用の薬剤を入れる必要があるので、ランニングコストがかかります。
③ イオン
プラズマクラスターなどで知られるイオンも、除菌脱臭成分として有名です。
空気中の水や酸素を使ってイオンを発生させ、有機物を分解して除菌・脱臭します。
脱臭機の選び方2. 気になるニオイで選ぶ
【ペット】
犬と猫では、体臭や排泄物のニオイが異なります。
犬には「アポクリン腺」という汗腺があり、そこから分泌される汗がニオイの主な原因です。汗臭(酸性)対策に優れたアルカリ性の脱臭機を選び、定期的にシャワーで体を洗いましょう。
猫には体臭がほとんどありませんが、尿のニオイが強いと言われています。これは水をあまり飲まないため、少ない水分に多くの老廃物を凝縮するからだそうです。猫を飼っている方は、アンモニア臭(アルカリ性)対策に優れた酸性の脱臭機がおすすめです。
【タバコ】
繊維の奥まで染み込み、なかなか取れないタバコのニオイ。
タバコのニオイは、アルカリ性なので酸性の成分が効果的と言われています。空気中の酸素を使うオゾンやイオンがおすすめです。
【介護】
介護においても、便や尿などのニオイ対策が欠かせません。
ピンポイントで高い脱臭効果が期待できる吸引タイプと、アンモニア臭(アルカリ性)に効果的な酸性の放出タイプを兼ね備えたものがおすすめです。
睡眠の妨害にならないように、静音性もチェックしておきましょう。
脱臭機の選び方3. 適応床面積で選ぶ
除菌や脱臭効果が及ぶ面積(畳数)を、必ずチェックしましょう。
トイレや玄関、キッチンなどで使用する場合は、10畳以内の小型脱臭機で充分です。
リビングで使用する場合は、適応床面積に余裕を持って選ぶと良いでしょう。
脱臭機の選び方4. 追加機能で選ぶ
空気清浄機能や加湿機能など、一台で複数の役割を担う脱臭機もあります。
用途に合わせて、追加で欲しい機能をチェックしておきましょう。
脱臭機のおすすめ14選
脱臭機のおすすめをタイプ別で紹介します。脱臭機のタイプやスペックも早見表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
吸引タイプの脱臭機3選
カルテックの脱臭機は、高い脱臭力で人気です。光触媒フィルターで、ペット・タバコのニオイを脱臭します。
スタイリッシュな壁掛けタイプなので、場所をとりません。
介護・医療の現場でも人気の、三菱電機の脱臭機。
ヒーター加熱でニオイを分解する特殊フィルターを採用しており、排泄臭を取り除きます。
適応床面積が36畳あるため価格は高いですが、空気清浄機能もついている万能型なので、自宅介護をしている方やペットをたくさん飼っている方におすすめです。
Levoit のペット専用空気清浄機は、4種類のフィルター付きで臭いはもちろん、ペットの毛やハウスダストも吸引します。
独自開発の静音技術と特殊な内部構造で赤ちゃんやペットにもストレスを感じさせません
放出タイプの脱臭機4選
丸みのあるフォルムが特徴的なマクセルの除菌脱臭機は、オゾンタイプでタバコのニオイ対策におすすめ。
高い酸化力が魅力ですが、狭い空間では濃度が上がりすぎてしまうため、メーカー記載のとおり、換気できる場所で使用しましょう。カラーはブラックとホワイトの2種類。
ペットショップや介護の現場で、脱臭効果に定評があるオゾンマートの脱臭機。オゾンタイプで濃度調節も可能です。
その他にもマイナスイオンモードや、静音性に優れたおやすみモードがあります。フィルター交換も不要。カラーはブラックとホワイトの2種類です。
OCRのオゾンタイプの壁掛けもできる超小型脱臭機。カビ、ペット、タバコなど、不快な臭いの原因を分解し、消臭します。
電気代は月10円程度と格安。オゾン量を3段階で調整できます。防水仕様で、静音性にも優れています。メーカー3年保証付き。
ジーフォースの充電式小型脱臭機は、赤外線センサーでペットの排泄を感知し、即座に消臭と除菌をします。充電式なので設置場所を選びません。ペットのトイレの近くに設置するのがおすすめ。
吸引+放出タイプの脱臭機7選
シャープが販売している脱臭機。高い脱臭・除菌効果を誇るプラズマクラスターに加え、光触媒脱臭フィルターも採用し、排泄物、ペット、タバコ、生乾き、汗、加齢、料理などのニオイを取り除きます。
軽量でフィルター交換が不要なのも嬉しいところ。稼働音は「強」モードにしなければ、ほとんど気になりません。
富士通ゼネラルが販売している、コンパクトな卓上タイプの脱臭機「PLAZIONDAS-15K-W」。
オゾンで、ペット臭も素早く吸引し、プレフィルターでしっかり毛やホコリをキャッチ。
適応床面積は10畳。静音性にも優れています。メンテナンスは月に1回でOKです。
富士通ゼネラルの脱臭機「PLAZIONHDS-302G」は、PLAZIONDAS-15K-Wよりも大きいサイズで、適応床面積は20畳です。オゾンと金属触媒(※)のメガフィルターで素早く脱臭します。
集塵機能付きなので、重さや稼働音が増しますが、静音モードも搭載しています。ペットのいるご家庭におすすめです。
※ オゾン分解によって生成された酸素を触媒に蓄え、ニオイの元を素早く酸化する仕組み。
脱臭、殺菌、集塵機能に加え、加湿機能も搭載したのが、富士通ゼネラルの脱臭機「PLAZIONDAS-303K-W」。
加湿機能により、オゾンのニオイが軽減されるため、ニオイが苦手な人におすすめです。
静音性にも優れているので寝室などでも使用できますが、機能が多い分、お手入れの頻度は上がります。フィルターは水洗い可能です。
おしゃれなデザインでインテリアを邪魔しないcadoの脱臭機「SAP-001」。
低濃度オゾン&金属触媒で、トイレや生ごみ、排水口などのニオイを取り除きます。適応床面積は10畳と小さめなので、玄関やワンルームの部屋におすすめです。フィルターは交換不要。
パナソニックの光触媒タイプの脱臭機。特に室内でペットを飼っているご家庭におすすめです。口コミではペット臭におすすめとの声も。
乾燥する季節に嬉しい加湿機能付きで、適応床面積は18畳と広々。5年の保証付き。
日立の脱臭機は、高濃度の次亜塩素酸とフィルターで空気を除菌・脱臭します。花粉やペットに付着したフケなどを吸着させるアレルオフHEPAフィルターを搭載しており、交換は10年に一度。加湿フィルター付きで、自宅介護、ペットのいるご家庭など幅広いシーンで活躍します。適応床面積は30畳と広々。
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