プラスチックごみ削減の動きが加速している今、丈夫で加工しやすい「竹」の素材を使ったアイテムが注目されています。
「普段はプラスチック製を使っているけれど、竹に置き換えられるものがあるかも!」と、筆者の頭に浮かんだのが歯ブラシ。
調べてみると、通販サイトにも竹の歯ブラシが数多く販売されていました。
今回購入したのは「自立型 竹歯ブラシ」。これを機にオーラルケアのアイテムをサステナブルなものに変えようと、オーガニック素材でできた「タブレット歯磨き粉」も一緒に購入しました。使い心地をレビューします。
購入した歯ブラシは「ラ・ブース」の竹歯ブラシ4本セット。さっそく使っていきます。
持ちやすいフォルム
まず手に持ってみて驚いたのが、その持ちやすさ。
人工工学に基づいて作られたそうで、手に馴染みやすいデザインです。
ツルッとした質感も筆者のお気に入りポイントです。
使い心地は?
実際に歯を磨いてみると、先端がとても柔らかい!
ブラシ部分に脱臭効果のある活性炭が入っているのも、嬉しいですね。
竹の感触は、使用前は「なんか固そう」と心配していたのですが、一般的なプラスチック製の歯ブラシと変わらず、匂いもありません。
自立式でスタンド不要!
数ある竹歯ブラシの中でも「これはすごい!」と購入の決め手になったのが、自立式デザイン。
スタンドがなくても、そのまま立てることができ底がガタつくこともありません。
汚れやすい洗面所は、できるだけものを減らして掃除しやすくしておきたかったので、特に感動しました。
ポップなカラーが可愛い
カラーは4色展開。家族で色違いにするのも良さそう。
竹の持つ美しい自然の柄を残しつつ、ちょっぴり遊び心を添えたデザインです。
パッケージまでサステナブル素材
パッケージまでサステナブル素材になっています。
リサイクル素材80%で作られているそう。
写真のように個包装で歯ブラシが4本入っていました。
使ってみた感想
値段は、1本あたり約400円と歯ブラシにしては少しお高めですが、以前使っていたプラスチック製の歯ブラシよりも気に入っています。
特に毛先の柔らかさは、筆者が今まで使用してきた歯ブラシの中で1番優れているように感じました。
竹歯ブラシのお手入れ方法
歯ブラシの寿命は、一般的に約1ヶ月と言われています。
竹歯ブラシは、湿気のある場所に数週間保管しておくと、表面に「竹屑」という白い粉が発生することがあります。
常温もしくは熱湯で洗うと簡単に取り除けます。使用後は、タオルなどで水気をしっかり拭き取りましょう。
もしも持ち手に黒いカビが発生した場合は、やすりで削るまたは熱湯で洗うのが効果的です。
水入らずの「タブレット歯磨き粉」もおすすめ
歯ブラシと一緒に購入したタブレット歯磨き粉がこちら。
SuperBee Dentosの「タブレット歯磨き粉」100粒入り。
Amazonでの口コミ平均が★4.4(2022年4月時点)の大人気アイテムで、天然成分でできていて、歯や地球に優しい歯磨き粉です🌍
蓋を開けるとメンソールの香りがしました。
使い方は簡単。口に入れて、ラムネのように軽く噛み砕き、ブラッシングするだけです。
メンソールならではの辛さも気になりませんでした。
辛さが苦手な方や、子どもにもおすすめです。
泡立ちはあまりしないので、普段は口の中が泡々になって「しっかり磨いたつもり」になってしまう筆者にピッタリでした。
使用期限は2ヶ月程度と少々短め。タブレット型なのでアウトドアや旅行にも便利です。
ぜひ竹歯ブラシとセットで試してみてくださいね。
竹製アイテムを選べば「竹害」改善につながるかも?
素材としての優秀さはもちろん、竹が注目を浴びる背景には「竹害」と呼ばれる社会問題があるのだとか。
日本で古くから愛されてきた竹ですが、近年ではプラスチックなどの普及により使われる頻度が激減。
竹は成長速度が速いため、放置された竹林が近隣の敷地に侵入したり、他の植物に悪影響を及ぼしたりして、「竹害」と呼ばれるようになったのです。
竹製歯ブラシに置き換えれば、プラスチックの削減にも有効
日本ではプラスチックごみの9割近くが「リサイクル」されています。
しかし、素材として再利用されたり、原料の石油などに戻されたりするのは3割あまり。残りは、燃やすことで熱エネルギーとして利用されていますが、石油由来のプラスチックは燃焼時にCO2を排出するため、気候変動を加速させる原因にもなっています。
また、発展途上国側が輸入を制限し始めているため減ってはいますが、先進国で処理しきれないプラスチックごみは、発展途上国に運ばれて捨てられています。
そしてプラスチックごみが海に流れ出た場合、自然分解されず、最終的には目に見えないほど小さなプラスチックの粉「マイクロプラスチック」となり、海の生態系にも影響を及ぼします。
「環境問題」と聞くと、その壮大さに「自分にできることなんてあるの?」「個人が何かしたところで変わる?」と思ってしまいそうですが、生活者である私たちの「買い物」や「ものとの向き合い方」が少しずつ変わることで、社会が解決に向けて前進していくかもしれません。
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