ネット注文でき、自宅で手軽にプロの味が楽しめる「お取り寄せグルメ」。コロナ禍のなか、自炊が増えたために注文量が急増している。「とくに、お取り寄せ餃子の躍進が目覚ましかった」と話すのは、一般社団法人焼き餃子協会の代表理事・小野寺力さん。
「首都圏のロックダウンが噂されていた3月末、TBS『マツコの知らない世界』のお取り寄せ餃子特集にテレビ出演。巣ごもり消費が盛り上がっており、番組で紹介した餃子店は大人気に。2ヶ月、3ヶ月待ちのお店が出るほどだった」
緊急事態宣言解除後もお取り寄せ餃子の注文は増えたままで、認知度が一気にあがったことを実感していると言う。「全国チェーン店ではない、地元で愛されている『地元餃子』がたくさんある。もっとみなさんに注目してもらい、取り寄せて欲しい」と小野寺さん。今回は、ネット注文できる、おすすめの地元餃子を5つセレクトしてもらった。
まずは、食の宝庫・北海道から「ぎょうざの宝永」。北海道音更町で生まれた人気の餃子店で、苫小牧にのれん分けされてさらに美味しくなった。「パンチのある餡に、もちもちな皮が特徴。職人たちが手作業で作っており、機械ではできない餡の量が食べ応えあり」
次は、味噌だれで餃子を食べる街・神戸から「ギョーザ専門店 イチロー」。この店の味噌だれが人気を博しているのは、「風味のある味噌にカツオだしを加え、旨味が最大に引き出せる温度を研究しているため」とのこと。
神戸よりもう一店舗「芦屋 伊東屋」。人気の一口餃子「壱心」は、薄皮のパリパリ感と餡のジューシー感を一口で味わえる。「黒胡椒のピリッとした風味が特徴で、お酒との相性が抜群。芦屋らしい上品なパッケージは贈り物にもおすすめ」
4つ目は、餃子製造量が日本トップクラスの知られざる餃子王国・群馬県前橋から「餃子工房RON」。にらまんじゅう餃子は、化学調味料を使わず食材の味を活かした、にらたっぷりの饅頭のような餃子。「パリパリな皮とジューシーな肉汁のコントラストを楽しんで」
最後に、九州・鹿児島から「餃子の王国」。一口餃子や薄皮餃子以外にも、3倍サイズのビッグ餃子、にんにくあり/なしなど、様々な味・食感の餃子を取り寄せられる。「中でも人気なのは、甘みと食感の豊かな国内産純粋黒豚『パークシャー種』を使った黒豚生餃子」
まとめ
徐々に、人気が出始めていたお取り寄せ餃子だが、新型コロナの影響で一気にお取り寄せグルメのスターダムに。地元民が愛している地元餃子を、自宅でお取り寄せして試してみては。
(取材・執筆:恒吉 浩之)