身近なもので簡単に作れる苔テラリウム。手のひらサイズの空間で青々とした別世界が広がります。
植物を育てたことがない...ちゃんとケアできるか不安...な人にもオススメ。頻繁な水やりもなく、初心者も比較的簡単に始めることができます。
新たな趣味として、味わい深い苔を育ててみませんか。
普段、盆栽や苔を育てている苔好き盆栽ライターが、初心者向けの苔テラリウムの作り方や、上級者向けに新たな苔を楽しみ方を紹介します。
初心者でも簡単! 苔テラリウムの作り方
簡単に始められる苔テラリウムのキットを知っていますか。
初心者でも30分程度で作ることができます。
今回は、こちらのキットを使って作ってみました。
苔テラリウムキットの内容
-蓋つきのガラス容器
-土
-石
-2種類の苔(コツボゴケ、オオカサゴケ)
オススメの苔テラリウムキットはこちら
作り方は、とっても簡単。
ピンセットを使い、土の上に石と苔を乗せ、お好みの場所にレイアウトしていきます。
苔が長すぎる場合、根に当たる部分をハサミで切り取ってから植えても良いでしょう。
苔を好みの場所に設置すれば、完成!
苔の違った表情を見てみたいという方には、ライティングもオススメです。
オススメのライティングアイテムはこちら
苔テラリウムの日々のメンテナンスは?
①蓋つきの場合、内部が高温にならないように注意が必要です。週に1日、もしくは毎日2時間程度、定期的に蓋を開けて外気を取り入れましょう。
②苔の表面が乾いてきたら、表面が濡れる程度に霧吹きで水をかけましょう。
③直射日光は避けましょう。
苔は、ジメジメした場所に自生するイメージがありますが、乾きやすい場所を好む種類も多いです。コツボゴケは庭園にも使われる種類の苔で、過湿な状態は好みませんので水のやりすぎに気をつけましょう。
「苔の種類や生息環境など、詳しく調べたい」という方には、こんな本もオススメです。
苔テラリウムをもっと楽しみたい方に
容器や苔をそれぞれで購入して、自由な組み合わせで苔テラリウムを作ることもできます。
まずは、土の調達から。
苔テラリウム用に配合された用土が販売されています。
土を自分でブレンドしてみるのも楽しみの一つ。普段、私が苔や山野草栽培に使っている用土は、赤玉土、バーミキュライト、ピートモス、くん炭を、4:3:2:1で混ぜたものです。
この比率から始めて、乾きやすさや型崩れにくさなどをみつつ、自分の好みを見つけていくことをオススメします。
苔テラリウムに適した配合土はこちらがオススメ
次に苔の購入を。
数種類が少量ずつセットになったものを購入すると、いろいろなタイプの苔テラリウムを作れることができます。
苔テラリウムにオススメの苔はこちら
購入以外に採取することも可能です。
無闇に採取するのは良くないですが、散歩の途中で気になった苔を少量持ち帰って育てることは問題ないと思います。
苔テラリウムに物語をプラス
もっと素敵な苔テラリウムにするために、苔テラリウムに物語をプラスしてみましょう。
-正面を意識する
苔テラリウムを作った後で、どの位置が一番良く見えるか、探してみましょう。お気に入りの位置を見つけら、お気に入りの場所に設置します。
-苔以外のアイテムとコラボする
動物などのフィギュアを置いて、苔を草原に見立てたり、苔とモミジを石につけて断崖に見立てたり...苔以外のアイテムとコラボレーションして、独特の世界を表現していくのもオススメです。
まとめ
私の場合、苔を育て始めてみて、どんどん苔の沼にはまっていきました。
苔が気になって、意識の片隅から離れなくなります。
散歩していても苔に目が行くようになり、ガラスの食器を見てもテラリウムに使えるなと思ったり...
苔の種類、環境、入れ物、見せ方など様々な側面で楽しむことができるため、新しい趣味をお探しの方や、観葉植物以外にも何か育ててみたいと考え中の方、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(執筆:高梨 益樹)