自動車レースの最高峰「F1」で、ホンダ製エンジンを積んだチームが13年ぶりに優勝した。
2019年第9戦となるオーストリアGP決勝で6月30日、シュピールベルクで開かれた。優勝したのは2番手からスタートした「レッドブル・ホンダ」チームのマックス・フェルスタッペン選手(オランダ)だった。
ロイター通信によると、ホンダ製エンジンを積んだチームが優勝するのは、2006年のハンガリーGPでジェンソン・バトン選手(イギリス)が勝って以来となる。
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フェルスタッペン選手は、終盤でフェラーリのシャルル・ルクレール選手(モナコ)との一騎打ちとなった。69周目のコーナーで追い越した際にタイヤに接触し、審議対象となったが、最終的にペナルティーは科されず、正式な優勝が決まった。
今回の優勝を受けて、本田技研工業の八郷隆弘社長は以下のようにコメントした。抜粋で紹介しよう。
「ついにF1での優勝を果たすことができました。2015年の復帰以降の道のりを考えると、大変感慨深く、また心からの喜びを感じています」
「HondaにとってF1は創業者の夢であり、大切なDNAの一つです。この5年間、開発やレースの現場では、数多くの困難に直面してきました」
「自分たちの力を信じ、諦めずに走り続けてきた従業員たちの 努力がこうして実を結んだことを考えると、万感の想いです。私たちHondaの”The Power of Dreams”を一つ、体現することができました」
「今日の勝利を第一歩として、最終目標であるシリーズチャンピオンを目指し、私たちはさらに一丸となってチャレンジを続けていきます。これからも引き続きご声援のほど、よろしくお願いいたします」