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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大谷翔平選手の放ったホームランボールをめぐる日本のファンの対応が世界の称賛を集めている。
■自身の看板を直撃するホームランを放った大谷選手
東京ドームで行われた3月12日の試合で、日本代表「侍ジャパン」がオーストラリア代表に7-1で勝利、1次リーグ通過を決めた際の一幕だ。大谷選手は1回で、右翼席の上に設置された自身の看板を直撃するホームランを放ち、3ランで先制。場内は大きな興奮に包まれた。WBCでの記念すべき第1号だった。
読売新聞によると、このホームランボールを手に入れたのは、福島県いわき市の大学生、赤津優奈さんだった。赤津さんは入手したボールを外野席の他のファンに渡すと、各自がスマホなどで撮影してから、次の人に手渡す形でリレー。最終的に赤津さんの元にボールは戻ってきた。
MLB公式サイトは、マイケル・クレア記者による「日本のファンは丁寧に大谷のホームランボールを回覧した」という記事を掲載した。「日本代表と読売ジャイアンツのファンである赤津優奈が貴重な記念品を手に入れた後、多くのファンが、私たちの多くが幼稚園で学んだような分かち合いのアートを披露した」と報じた。
赤津さんの「素晴らしい体験でした。あの体験を周りのみんなと共有できて本当にうれしいです」というコメントも掲載されている。
■「美しい文化だ。西洋もこんなだったらいいのに」と反響続々
この模様はテレビ中継されたほか、WBCの公式Twitterにも動画で掲載された。ボールが途中で奪われることなく、礼儀正しくリレーされる様子は海外ファンに衝撃が走った。
「なんて温和な人達なんだ」「美しい文化だ。西洋もこんなだったらいいのに」「日本の応援文化は世界に影響を与えている」などと称賛を集めている。アメリカの放送局「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダーさんは動画をシェアした上で、こうツイートした。
「私の人生でこんな光景を一度も見たことはありません。アメリカでは確実にありえません。大谷翔平のホームランの後、ボールはスタンドの周りを通過した後、正当な所有者に返されました」