丸山穂高議員と間違えられ、丸山和也議員の事務所に抗議殺到。「フルネームで報道して」と異例の要請

「夏の参院選に影響しては困る」と秘書は明かした

北方領土を戦争で取り返すことの是非に言及して問題になっている丸山穂高・衆院議員=日本維新の会を除名=と間違えられ、自民党の丸山和也・参院議員の事務所に抗議の電話などが殺到していることが5月18日、明らかになった。

丸山参院議員の政策秘書によると、丸山衆院議員の問題発言が明らかになった5月13日ごろから国会事務所に抗議の電話が入り始め、3日間ほどは殺到したという。

苗字が同じために間違えたとみられ、これまでにそうした誤解に基づくとみられる抗議などの電話は数十件にのぼるという。

事務所側は17日、報道各社に対し、テレビが報道する際に「丸山議員」と読み上げたり、テロップ表示したりしていることが原因だと指摘。今後はフルネームで表記し、両議員は別人であることも伝えるよう「強くお願いしたい」などと要請した。

丸山参院議員本人もこの日、Twitterに「今まで黙っていたが、さっきまで維新の議員だった丸山穂高議員に関してはコメントする場合、フルネームで言ってもらいたい」と投稿した。

今まで黙っていたが、さっきまで維新の議員だった丸山穂高議員に関してはコメントする場合、フルネームで言ってもらいたい。

— 丸山 和也 (@maruyamakun) May 17, 2019

政策秘書は「丸山(和也)議員はこの夏、参院選に挑む予定で、こうした間違った形の抗議が続くと影響があると考え、報道各社に要望した。丸山(穂高)議員の発言内容が内容なだけに、笑って済まされない」と話した。

丸山参院議員は弁護士としても活躍。かつて日本テレビ系の番組「行列のできる法律相談所」に出演したことをきっかけに知名度が高まった。

一方、丸山衆院議員をめぐっては、5月10~13日の日程で参加した北方四島ビザなし交流で訪れた国後島で、訪問団の団長を務めた元島民の男性に対し、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと質問した。

男性が戦争を否定したにもかかわらず、「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと、戦争で島を取り返すことへの賛意を引き出そうとするかのような発言を繰り返した。

丸山衆院議員に対し、訪問団からは抗議が相次ぎ、当時所属していた日本維新の会も除名処分にした。日本維新の会や立憲民主党など野党6党が議員辞職勧告決議案を共同提出する事態に発展した。

これに対し、丸山衆院議員はTwitterで議員を続けることを明かし、辞職勧告決議案が提出された場合、YouTubeなどでほかの議員の不祥事を問題にすることを示唆している。

憲政史上例を見ない、言論府が自らの首を絞める辞職勧告決議案かと。提出され審議されるなら、こちらも相応の反論や弁明を行います。ただ問題は、議運委や本会議では本人からの弁明機会の機会すら無い。その場合には、この機会にyoutube等で自ら国内外へ以下の様々な配信を。https://t.co/UJJDQgj0SW

— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) May 15, 2019

過去、可決は鈴木宗男氏など逮捕や起訴案件で3件あるが、発言等に関する提出など1例もなく、まさに言論府が自らの首を絞める行為に等しい。野党側の感情論で議案が出され、普段は冷静な与党まで含めて審議へ進むなら、まさにこのままではこの国の言論の自由が危ぶまれる話でもある。北方領土問題を

— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) May 15, 2019

含め日露外交の問題から、与野党の議場で不問になっている過去の他議員不祥事、提出に賛成するというなら維新も含めた各会派の問題点も同時にこの機に世に問いかける形に。いずれにしろ自分自身、毎期毎期次の当選などより常にその任期を全力でやってきた。今回の件で不適切性や配慮を欠いていたことに

— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) May 15, 2019

ついて認め、撤回と謝罪するのは当然。また今多くの方に、北方領土や防衛についてどうあるべきか考えて頂けている中、これ以上荒立てるつもりはないのだが。議会案件で言われたまま黙り込むことはしない。その機に国内、国外へ向けて様々発信で申し述べるし、可決されようがされまいが任期を全うする。

— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) May 15, 2019

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