人口減少を食い止めるため、岐阜県飛騨市が三つの「ドS」を心得た人材の確保に乗り出した。
「全国どこからどんな人でも」をテーマに職員を募集しており、採用方法を徹底的に見直してチャレンジしやすい環境を整えたという。
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日本の30年後が既にある「人口減少先進地」
飛騨市は岐阜県の最北端に位置する人口2万2344人の小さな街。
人口減少のスピードが速く、日本の30年後が既にあるとされる「人口減少先進地」だ。
地域の担い手がいないため、産業や地域づくりなど様々な面で課題が積み重なっている。
市役所についても同様で、課題に取り組む職員が不足していることから、まずは市役所が先陣を切って人材確保の強化に取り組むことにした。
ドSな市役所
市役所が求めている職員は、三つの「ドS」を心得ている人材だ。
①提案したら即実行できる「ド『スピード感』」②積極的で前向きな「ド『攻めの姿勢』」③市民目線で現実主義の「ド『誠実』」の三つを示す。
スピード感に自信がある「ベンチャー市役所」だとし、「こんなことができるの?」「こんなことしていいの?」と思うような挑戦的な仕事にも取り組めるとしている。
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その上で、様々な制約を外し、全国どこからでもどんな人でもチャレンジしやすい採用制度にしたことを公表した。
主には、
- 社会人枠は60歳以下まで応募可能
- 就職活動の際に利用されている適性検査「SPI3」を導入
- 休学中の大学生を対象とした長期インターンシップの受け入れ
- 採用募集期間の早期実施
の4つで、「面接やインターンシップなどを通して、個性を直接感じ取り、飛騨市職員としてどのように活躍できるかを丁寧に見極める」とした。
2024年4月採用の詳細は飛騨市ホームページから確認できる。
希望者は市ホームページ掲載の「申込フォーム」から必要事項を入力し、6月26日(午後5時15分)までに送信する。