5月に強姦と犯罪的性行為の罪で起訴されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン被告が、法廷で無罪を主張した。
ワインスタイン被告は6月5日、ニューヨークの裁判所で行われた罪状認否手続きに出廷し、第1級および第3級強姦と第1級犯罪的性行為の罪について答弁を行った。今回の罪状は2004年と2013年の事件に関わるもので、検察側は、被告がある女性にオーラルセックスを強要し、別の女性を強姦したと主張している。
ワインスタイン被告は、セクハラや性的虐待、性的暴行の被害が何十人もの女性から告発されており、疑惑の期間は過去数十年にわたっている。被告に対する疑惑は4年ほどささやかれていたものの昨年秋、米紙『The New York Times』と米老舗雑誌『The New Yorker』が一連の暴露記事を掲載したことでついに大騒動に発展した。被害を告発した女性の中には、アシュレイ・ジャッド、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーなどの女優も含まれている。
5日の罪状認否手続きの後、被告弁護人のベンジャミン・ブラフマン氏は取材陣に対し、被告に対する今回の訴追は「ほぼ弁護可能」と述べ、勝訴する自信をのぞかせた。さらに、「本日は手続きの初日で、今から闘いが始まります。当方の主張が認められれば、公判は行われないかもしれません」と話していることから、訴追の差し止めまで視野に入れているのかもしれない。
ワインスタイン被告は、全ての性的行為は合意によるものだったと代理人を通して述べており、一貫して無実を主張。被告については現在、本件とは別に、ロサンゼルスやロンドンなど米国内外の警察が捜査を行っている。
有罪の判決が下れば、ワインスタイン被告には最長で禁錮25年の刑が科される。被告は先日、100万ドル(約1億1,000万円)の保釈金を支払って保釈されており、GPS監視装置の装着を義務づけられている。
(2018年06月07日AOLニュースより転載)
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