9月8日に亡くなったエリザベス女王の棺は14日、バッキンガム宮殿を出発してウェストミンスター宮殿に運ばれた。棺は19日の葬儀まで、この場所で公開安置される。
棺の後ろを、チャールズ国王や、ウィリアム皇太子、ハリー王子ら王室メンバーが歩いたが、その姿は25年前を彷彿とさせるものだった。
ロンドンでは25年前の1997年9月6日に、交通事故で亡くなったダイアナ妃の葬儀がとり行われた。
この時、ダイアナ妃の棺は、チャールズ皇太子やウィリアム王子、ハリー王子、そして弟のチャールズ・スペンサーさん、故フィリップ殿下らに見守られて市中を運ばれた。
当時ウィリアム王子は15歳で、ハリー王子は12歳。母親を亡くした若い2人の姿が、葬儀の光景をさらに痛ましいものにした。
ハリー王子は後に、母の死について20代後半まで全く話さなかったと語っている。
2017年のニューズウィークのインタビューでは「母を亡くしたばかりだった私は、何千人もの目の前で、そして何百万人もがテレビで見守る中、棺の後ろを長い距離歩かなければならなかった」と回顧。
そして「いかなる状況でも、そしてどんな子どもも、こんなことをさせられるべきではないと思います」と当時の苦しい気持ちを明かした。
それから四半世紀。今回エリザベス女王の棺の後ろを歩いたハリー王子とウィリアム皇太子にとって、状況は異なるものだったかもしれない。2人ともに大人になり、伴侶をもうけてそれぞれが親になった。
そして父親のチャールズは国王となり、アン王女やアンドリュー王子、エドワード王子もともに棺を見守った。
ハフポストUK版の記事を翻訳しました。
ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。
ハフポスト日本版は「SDGs」「多様性」「働き方」の三つのテーマを大きな柱としています。時事ニュース、企画特集や個人の声を拾い上げるオピニオンなど多様な記事を発信し、ハフポストの記事から会話を始めること、多くの関係者と協力しながら社会問題を解決することを目指していきます。