パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが10月7日、イスラエルに対して大量のロケット弾を発射する大規模奇襲攻撃を行い、多くの市民らが犠牲になっている。
AP通信によると、イスラエル側でこれまでに少なくとも250人が死亡し、1500人が負傷した。
イスラエル側もガザ地区への攻撃を開始しており、パレスチナ保健省は同地区で少なくとも232人が死亡し、1700人が負傷したと発表している。
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AP通信によると、ロケット弾による攻撃に加え、ハマス戦闘員は爆発物で国境フェンスを破壊してイスラエルに侵入し、市民や兵士などを射殺したほか、人質もとった。
この攻撃を受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、市民に向けて「我々は戦争状態にある」「敵は前代未聞の代償を支払うことになるだろう」と宣言。
さらに首相は7日夜のテレビ演説で、イスラエル軍が「この暗黒の日の報復をする」「ハマスが隠れ、活動するすべての場所を壊滅させる」とも述べた。
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AP通信によると、イスラエル軍は7日夜にガザ地区にある複数の住居ビルを空爆で破壊した。その中にはハマスの事務所が入る14階建ての建物も含まれていたという。イスラエル軍は直前に攻撃を警告したとされ、これまでのところ負傷者は報告されていない。
この攻撃の直後に、ハマスはイスラエル中部のテルアビブやその郊外の4つの都市に、ロケット弾を発射した。この攻撃で、2人が重傷を負ったと報じられている。
イスラエル軍は、ハマスが7日に発射したロケット弾は3500発以上にのぼるとしている。
一方、7日夜のイスラエル軍攻撃で、ガザ南部のラファでは家族12人、北部ジェバリヤでは家族10人が死亡したと報じられている。
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