ハロウィン直前の週末、渋谷駅前で軽トラが横転させられるなどの騒動が起きた。痴漢や盗撮、暴行などの容疑で逮捕者も出たことを受け、長谷部健・渋谷区長は10月29日、声明で憤りを表明。「(街の人たちの)努力や思いを踏みにじる一連の行為は、到底許せるものではありません」と抗議した。
現場を見て回ったという渋谷区の広報担当者は「人出は減っているが、マナーが悪化していると感じた」と語った。
10月31日のハロウィンに向け、声明は「モラルやマナー、法令を守り、健全にお楽しみいただくよう、よろしくお願いいたします」と訴えている。
全文は以下の通り。
■10月31日のハロウィーンに向けたお願い
一昨日から本日にかけまして、ハロウィーンに関連した渋谷駅周辺の騒動について多くの報道がなされております。
複数の逮捕者が出たり被害届が出されるなど犯罪行為も明らかになっており、大変憤りを感じております。渋谷区としましても、警察との連携を改めて強く進めてまいります。
また、犯罪に至らなくとも、ルール、マナー違反をしている人たちの様子も多く報道されております。そのような人たちは、渋谷を愛し、この街を誇れるものにしていく思いのない人たちです。
ハロウィーンにおいて、周囲に迷惑をかけることなく、健全に楽しんでいる方たちはきちんといらっしゃいます。また、日頃から真に渋谷の街を愛し、この街を誇れるようにする努力をしている方たちもたくさんいらっしゃいます。
そういった方たちの努力や思いを踏みにじる一連の行為は、到底許せるものではありません。街の安心・安全と賑わいの両立は、地方公共団体のトップとして大事な責務です。誠に残念ながら一朝一夕にこの問題を解決できる特効薬はありませんが、解決に向けて強い意志を持って取り組んでまいります。
そして、重ねてのお願いになりますが、10月31日のハロウィーンにおきましては、決して周囲に迷惑をかけることなく、モラルやマナー、法令を守り、健全にお楽しみいただくよう、よろしくお願いいたします。
渋谷区長 長谷部 健