前人未到の偉業を成し遂げ、国民栄誉賞も取り沙汰されている「天才」の人柄を知りたい気持ちからだろうか。報道陣からは自宅での様子を尋ねる質問も飛んだ。
こうした質問に羽生竜王は「ぼんやりしていることが多い」「棋士の場合は、ぼんやりしていても、将棋のこと考えていても、傍目からはわからないので、考えているように見えているのかもしれません(笑)」と、ジョークを交えつつ、笑顔で答えた。
会見を中継した「ニコニコ生放送」では、「先生かわいい」というコメントが相次いだ。
また、過去に羽生竜王の妻・理恵さんが、自宅で「スイッチOFF」状態の羽生竜王について「カピバラ」に似ていると評したことから、「カピバラww」というコメントも書き込まれた。
以下、該当部分の報道陣とのやり取り。
――「国民栄誉賞へ」というニュース、聞いた時の率直な思い。また、奥様(羽生理恵さん)の反応は。
まず、その話を聞いた時というのは、まぁ驚きました。大変名誉なことだと思いました。いままで国民栄誉賞を受賞された方は、本当に各界で大変な活躍をされた方ばかりですので、そういう意味で非常に驚いたというところですね。家内の反応も同じだったと思います(笑)。
――奥様と、なにか言葉は交わされたか。
いや、特には。なんというか、「ニュースでこういうのが出てるよ」ということは言われましたが。
――「そうなるといいわね」というような。
あ、そういうことは特には言ってなかったですけど。そういうものが出ているということは言っていました。
――奥様も素敵なメッセージを出されていた。お家の中での羽生さんは。将棋界の神様が家にいたら気を使って大変なんじゃないかな...と。
あーそうですね。まぁ、結構「ぼんやり」していることが多いですが...。ただ、棋士の場合は「ぼんやり」していても、将棋のこと考えていても、傍目からはわからないので、考えているように見えているのかもしれません(笑)。