「Take the red pill(赤い薬を飲め)」――テスラCEOのイーロン・マスクさんが、物議をかもす言葉をツイートし、パートナーのグライムスさんの母親が強く批判している。
マスクさんはこのTwitterを、5月17日に投稿した。
「赤い薬を飲む」は元々、映画『マトリックス』で使われたセリフだ。「目を覚まして、現実に直面する」という意味が込められている。
一方でこの言葉は2010年代頃から、フェミニズムを嫌う男性の権利活動家(MRAs)の間で「フェミニストやフェミニズムやその賛同者がコントロールする社会から目を覚ませ」というニュアンスで、よく使われる言葉になってきた。
元検察官で、芸術保護活動に携わるグライムスさんの母親サンディ・ガロッシーノさんは、マスクさんのコメントを批判し、疑問を投げかけるツイートをした。
「もしあなたのパートナがこの2週間で大変な妊娠と出産を経験していて、そしてあなたがもう16歳を超えているのであれば、それでも今、こんなMRAのたわ言をTwitterで大体的に宣伝しますか?」
ガロッシーノさんのツイートはすでに削除されている。
マスクさんの「赤い薬を飲め」ツイートには大くの人が反応しており、トランプ大統領の娘のイヴァンカ・トランプさんは賛同するコメントをした。
しかし2人に対し、マトリックスの共同監督リリー・ウォシャウスキーさんが強い非難を投稿した。
「2人ともクソ中のクソだ」
マスクさんはここ数週間、新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウン延長に強く反対する姿勢を示してきた。Twitterでも「アメリカを解放せよ」といったコメントを投稿している。
5月初めには、カリフォルニア州にあるテスラ工場を再開できなければ、工場を州外に移すと表明している。
また、約2週間前の5月4日にグライムスさんと初めてとなる子どもが生まれたばかりで、名前を「X Æ A-12」さんにすると発表して話題になった。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。