ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットで9月23日にスピーチをしたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん。そのスピーチが注目されている一方で、グレタさんを侮辱するような発信が出てきている。
政治評論家が、アメリカのテレビ番組でグレタさんについて「精神的に病んでいる。両親や国際的な左翼に利用されている」と発言し、起用したテレビ局は謝罪した。
日本でもネット上には、グレタさんについて「利用されていてかわいそう」「学校に行った方がいい」などと、グレタさんの発言内容ではない部分を論評するような発信が多く出ている。
そんな中、グレタさんは9月26日、自身のTwitterに、「なぜ大人たちは10代の若者や子どもたちをあざ笑い、脅すのに時間を使うのか」などと投稿した。
■「考えうる限りの嘘や陰謀論を思いついてくる」
グレタさんは、「ほら、また始まった。お気付きの通り、私を嫌う人たちは相変わらず活動的です。私の見た目、私の服、私の態度、そして私が人と違う所を、追いかけ回してくる。彼らは、考えうる限りの嘘や陰謀論を思いついてくる」と投稿を始めた。
そして、大人たちは気候や環境上の危機について向き合いたくないがために、話の論点をずらしているように見えると指摘した上で、こうつづった。
なぜ大人たちは10代の若者や子どもたちをあざ笑い、脅すのに時間を使うのか、正直な所、私には理解できない。その時間に別の良いことができるだろうに。私が思うに、彼らは私たちに脅かされていると感じているのだろう。
しかし、これ以上彼らに関心を払うことにあなたの時間を消費してはいけない。世界は目覚め始めている。変化はきている。大人たちがその変化を好きでも、好きじゃなくても。金曜に、路上で会いましょう!
前週の金曜である20日にはニューヨークなど世界各地で気候変動に関するストライキなどが行われた。グレタさんは、27日の金曜日にも行うことを呼びかけていた。