メガネに取り付けるウェアラブルディスプレイ「Vufine」のプロジェクトがKickstarterで立ち上がった。Vufineの外観はGoogle Glassに似ているが、機能はずっとシンプルだ。Google Glassはウェアラブル"コンピュータ"だったのに対して、Vufineはあくまでもディスプレイ。スマートフォンなどとmicroHDMIで接続するヘッドマウントディスプレイと考えた方が分かりやすいだろう。
Vufineの利点の1つは、その価格。Google Glassよりも機能を絞り込んだことで、149ドルと低価格だ。標準価格1500ドルだったGoogle Glassと比べればずっと安い。
ディスプレイとしての性能は、解像度720p。本体に磁石を内蔵しているので、眼鏡にしっかりと固定できて、フィッティングの調整は簡単。専用ソフトウェアやアプリのインストールは不要で、HDMIで接続するだけですぐに映像を映し出してくれるという。対応端末はスマートフォンだけでなく、HDMI出力に対応している機器であれば、どれも使用可能としている。
なお、Vufineのファウンダー兼CEO(最高経営責任者)の高坂悟郎氏は、シリコンバレーのローカルニュースを日本語で伝えるサイト「シリコンバレー地方版」の編集長でもある。
Vufineは7月23日までKickstarterでクラウドファンディング中。記事執筆時点で、目標額の5万ドル(約620万円)に対して、3万ドル(約372万円)超を集めている。早期割引分はすでに完売で、149ドル(約1万8000円)でVufineを1セット入手できる(本体カラーはブラックで、度なしメガネ1本を含む)。日本への発送も可能で、納期は2015年の11月の予定だ。
(fabcross 2015年6月25日の掲載記事「一見、Google Glass。ディスプレイに特化で低価格なメガネ型端末「Vufine」」より転載しました)