日本を代表する怪獣ゴジラが、なんと星座になった。アメリカ航空宇宙局(NASA)と世界の研究機関からなる「フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡研究チーム」が、星座に認定した。10月18日、「日本の怪獣史上初めて」の快挙と東宝が発表した。
■ハルク座やエンタープライズ号座も
今回「ゴジラ座」に認定されたのは、「ガンマ線を放出する天体を線で結んだ22星座」の1つ。国際天文学連合(IAU)が定義している「オリオン座」などの既存の88星座とは別物だ。
フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を搭載した観測衛星の打ち上げ10周年と、 人間の肉眼で見える星の数に匹敵する3000以上の天体を発見したことを記念して新たに作成された。
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残り21の星座には、アメコミの人気キャラクターを元にした「ハルク座」や、SF映画「スタートレック」の宇宙船から採った「エンタープライズ号座」。日本からは「富士山座」も入った。
ガンマ線は、放射性元素から出る電磁波の一種。大部分が地球上の大気で吸収されてしまうため地上での観測は困難。科学衛星による観測で解明が進んでいる。ガンマ線を放射する主な天体として、パルサー、超新星残骸、活動銀河核などがあるという。
■NASA「ゴジラさえ嫉妬させるだろう」
NASA公式サイトの特設ページでは、「ゴジラは映画界で最も有名なモンスターの1つに数えられ、 日本の大衆文化の最も象徴的なシンボルです」と説明。ゴジラが口から出す「放射熱線」が、 ブラックホールや中性子星に関連する「ガンマ線バースト」という爆発現象と似ていることを指摘した。
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その上で、フェルミ宇宙望遠鏡のガンマ線観測について「 毎日、 宇宙のどこかで発生する巨大なバーストを記録しているが、 これらはゴジラさえ嫉妬させるだろう」と結んでいる。