戦後まもない日本に巨大怪獣「ゴジラ」が襲来する……。終戦9年後の1954年に公開された初代『ゴジラ』への原点回帰のような設定の映画が、11月3日に公開されることが決まった。その名は『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』。ゴジラの生誕70周年記念作品と銘打っている。
同作をめぐっては、2022年に終戦直後の1945〜47年の日本を舞台とする「超大作怪獣映画」のエキストラの募集があったことで話題になっていた。
■「かつてない絶望を与える存在を描く」と山崎貴監督
7月12日に公開された特報映像では「戦後、すべてを失った日本」「その無(ゼロ)が、負(マイナス)になる」とのテロップとともに、銀座和光本店の時計塔に見える建物が崩れ落ちてる様子や、ガレキに覆われた都市、吹っ飛ぶ列車の車両、巨大な足から逃げ惑う群衆、大きな口を開けて咆吼する怪獣の姿などが映し出させている。
公式Twitterではティザービジュアルを公開した上で、「史上最も絶望的な状況での襲来に、誰が?そして、どうやって?日本は立ち向かうのか」と紹介している。「(現代を舞台とした)シン・ゴジラとはまた違った暴れっぷりが見れそうで楽しみ」「ただの怪獣映画じゃない踏み込んだ作品を観たい」などと反響が寄せられている。
監督を手がけたのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズでもゴジラの出現シーンを盛り込んだことで知られる山崎貴さん。今回の『ゴジラ-1.0』で描きたかったことについて、公式サイトで以下のようにコメントしている。
「何もかもを失った戦後の日本。そこに追い打ちをかけるような、かつてない絶望を与える存在を描く。そんな意味も込めて『ゴジラ-1.0』というタイトルは生まれました。そしてそのことを描くために「恐怖」そのものが歩いてくるかのように見えるゴジラの姿と、絶望に絶望を塗り重ねるような設定をスタッフ共々作り上げてきました。僕が今まで作ってきた映画の集大成になっていると思います。そしてそれは劇場で「観る」のではなく、「体験」するにふさわしい作品になったと思います。ぜひ最恐のゴジラを最高の環境で体感していただきたいと思います」