![シュミット海洋研究所が撮影した「限りなく透明に近いタコ」](https://img.huffingtonpost.com/asset/60f513e62800007b6d7022ee.jpg?cache=4FZ330QV2E&ops=crop_463_76_1145_824%2Cscalefit_720_noupscale)
Schmidt Ocean Institute
「美しい……」「これまで見た中で、一番クールだ」。体のほとんどが透明な珍しいタコの遊泳シーンが、世界の注目を集めている。
アメリカのシュミット海洋研究所の公式Facebookが7月9日、約37秒の動画をアップした。そこには、透明なタコが優雅に泳ぐシーンを捉えられていた。
Advertisement
キリバス共和国にあるフェニックス諸島で実施された、34日間にわたる海洋調査での出来事だった。無人潜水機「SuBastian」が水深651メートルの深海で、この珍しいタコの撮影に成功したという。
透明な体がガラスのように見えることから、このタコは英語で「グラス・オクトパス」と呼ばれている。生物情報データベース「GBIF」によると、和名は「スカシダコ」だ。
Advertisement
■非常に珍しい種類で、生きている姿の映像は限られていた
![シュミット海洋研究所が撮影した「限りなく透明に近いタコ」](https://img.huffingtonpost.com/asset/60f51402280000047b7022f0.jpg?ops=crop_418_15_1033_945%2Cscalefit_720_noupscale)
Schmidt Ocean Institute
スカシダコは、視神経、眼球、消化管を除いてほぼ透明なことで知られている。触手を含めて45cmほどになるという。
生きた姿の映像は限られており、研究者は多くの場合、捕食者の腸内から標本を得るしかなかった。同研究所は「本種に遭遇するのは非常に稀で、最も研究されていない頭足類の1種と考えられる」とFacebookで報告している。
Advertisement