アメリカ・ロードアイランド州で、警察が住民の女の子の依頼に応じてサンタクロースが本物かどうかを調べる捜査に乗り出した。
カンバーランド警察は1月20日、若い住人からDNA鑑定の手紙が届いたとプレスリリースで発表した。
警察がSNSに投稿した依頼人からの手紙には「クリスマスイブにサンタとトナカイのために残していたクッキーと人参から、サンプルを採取しました。DNA鑑定をして、サンタが本物かどうか調べてもらえないでしょうか?」と書かれている。
また、SNSには依頼人が保存した食べかけのクッキーとにんじんの写真も投稿されている。
カンバーランド警察によると、署長がこれらの証拠品を州保健局の犯罪科学捜査課に届けるよう指示した。
投稿されたDNA鑑定の書類は、容疑者の欄に「サンタクロース」と書かれ、証拠品に残された歯形を歯の診療記録と比較すると説明されている。
カンバーランド警察のベンソ署長は「この若い女性は真実と捜査方法に対して研ぎ澄まされたセンスを持ち合わせています」と依頼人を称賛している。
「彼女は、提出する証拠をきちんと保存するというとてつもない仕事をやってのけました。私たちは彼女に答えを提供するため、最善を尽くします」
依頼したのは10歳の犯罪捜査官候補
地元テレビ局WJARによると、DNA鑑定を依頼したのは、カンバーランドに住む10歳のスカーレット・ドゥマトさんだ。
ドゥマトさんは犯罪捜査ドラマが好きで、自宅には証拠収集キットや試験管など、家庭用の犯罪捜査道具があるという。また、WJARの取材に「犯罪捜査官になりたい」と話している。
母親のアリソン・ドゥマトさんは、DNA鑑定を依頼した娘について「いつも少し疑い深くて、真実を探している」と述べている。
警察は、数週間以内に新たな情報を発表する予定で、「それまでお待ちください」とプレスリリースでコメントしている。
またDNA鑑定の結果を待つ間、2022年12月24日に家の近所にサンタクロースがいたことを裏付ける証拠として、ドゥマトさんにトナカイの写真を送ったという。
真実を突き止めたいと、捜査を依頼したドゥマトさん。彼女自身はクリスマスに自宅に来たサンタクロースについて「本物だと思います」と述べている。
ドゥマトさんの手紙と証拠品に対し「この子は最高の犯罪科学者になりそう」「結果が待ち遠しい」「捜査してくれてありがとう」などのコメントがSNSに投稿されている。