日本で開催されているラグビーW杯で、日本代表は9月28日、世界ランク2位のアイルランドと対戦。対戦前の予想では、圧倒的な力の差があるとされていた世界の強豪を19-12で破り、前回2015年のイングランド大会に続くジャイアント・キリングを達成。桜の戦士たちが列島を沸かせた。
前半、先制点を挙げたのはアイルランド。サイドからトライをあげるが、日本も田村優選手のキックで効果的に点数を稼ぐ。2トライを挙げたアイルランドに対し粘り強い攻撃を見せ、前半を9-12の3点ビハインドで折り返す。
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後半は両チーム決めきれない展開。試合が動いたのは後半18分。途中出場の福岡堅樹選手がトライを決め、世界の強豪相手に14-12と逆転。
トライ後のコンバージョン・ゴールはやや角度があったが、これを田村選手が決めて16-12とした。
試合はその後、アイルランドが攻める展開に。度々日本側に入り込むが、細かいプレーでペナルティを取られ、トライまで届かない。
追加点を挙げたのは日本。後半32分に田村選手がキックで3点を追加。19-12と突き放す。試合は最後まで日本は攻めの姿勢を崩さず、ノーサイド。スタジアムは大歓声に包まれた。
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日本代表は2015年のイングランド大会でも、世界トップクラスと評された南アフリカ代表に勝利。格下とされるチームが強豪を沈める「ジャイアント・キリング」はこれで2大会連続となり、念願の予選突破に向けても弾みがついた。