日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が12月31日、「レバノンにいる」とする声明を発表したと、ロイター通信などが報じた。
ゴーン被告は会社法違反(特別背任)などの罪で東京地検特捜部に起訴されており、4月に海外渡航禁止の条件で保釈されていた。
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朝日新聞デジタルは「ゴーン前会長が保釈条件を守らずに、出国した可能性がある」と報じている。
■「不公正と政治的迫害から逃れた」
ブルームバーグによると声明はEメールによるもので、以下のような内容が含まれていたという。
「私は今、レバノンにいます。私はもはや、有罪が前提で、差別が横行し、基本的人権が否定されている日本の司法制度の人質にはなりません」
「私は正義から逃れたのではありません。不公正と政治的迫害から逃れたのです」
NHKニュースによると、ゴーン被告は少年時代をレバノンで過ごし、フランス、ブラジルのほかにレバノンの国籍も持っているという。