日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が、渡航禁止の条件で保釈中にレバノンに逃亡したことは世界に衝撃を与えた。これに便乗してゴーン被告をモデルにしたとみられるパソコンゲームの情報が告知され、ネット上で話題になっている。
Windows 7以降に対応したゲームで、タイトルは「ゴンは行ってしまった」を意味する「Ghone is gone」( なお、カルロス・ゴーン被告はCarlos Ghosn と綴る)。
ゲーム配信プラットフォームの「Steam」で1月23日にリリースされる予定だとしている。
■元ニッソンCEOのロスカル・ゴン氏が主人公
「Ghone is gone」は、敵から隠れながら移動するステルスアクションゲーム。 開発元は「WasabiSushiStudio」という名義になっているが、詳細は不明だ。
説明文では、「元ニッソンCEOロスカル・ゴンとなり、監視を続け追い回す検察・警察などの敵(enemies)の目をくぐりぬけ、時には楽器箱に身を隠しながら、西関空港へたどり着き、ノンレバ国へと脱出せよ!!君はゴンになれるか!?」とゲーム内容を説明している。
ゴンはゲーム開始時、2600億円の資産を持っており、これは体力やマジックポイントに相当するという。ゴンは相手に札束を投げつけることで相手を買収し、無力化できる。また楽器箱に隠れることで、敵から見えなくなるという。想定クリア時間は40分ほどだという。
■音響機材用の箱に身を隠したとされるゴーン被告のパロディか
ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、ゴーン被告は音響機材用の箱に身を隠して、関西国際空港からプライベートジェットで出国。トルコを経由してレバノンに到着したとみられている。
社会的な事件をテーマにしたゲームは「不謹慎ゲーム」と言われるが、ゴーン被告の脱出劇をパロディにした今回のゲームもその一種と言えそうだ。
ゲーム制作者は、「このゲームはフィクションです。実在の人物・団体・国家・施設とは無関係です」という注意書きを添えている。。